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今年の4月、マカオへ今までで一番長い2週間の出張があった。

ちょうどその頃の自分は、仕事の面ではコロナ禍を乗り切ったものの、本来目指してきた統合型リゾート(IR)のプロジェクトは未だ動き出す環境になく、『このまま今の会社でプロジェクトが動き出すのを待つか』または『今の会社の外で新しい成長の機会を模索するか』を考える日々が続いていた。

マカオ出張では、初めて週末に現地でジョギングをしてみた。
走りながら、ここ数年のことをぼんやり思い出していた。
コロナウィルスのパンデミックで、最大で20名以上いた日本オフィスの社員が自分一人になり、その時のオフィスをクローズして在宅ワークの日々が続いたこと。その後、新たな仕事の提案をしたことで、昨年になって再び小さなオフィススペースを借りて日本人メンバーも新たに1人加入し”人員倍増”をすることができたことなど。
そして、また海外出張にも行けるようになり、出張先で自由時間を持ててジョギングまで出来るようになったことは、とても感慨深いものがあった。

そんなジョギング中に、突然、ある建物に描かれた「アート」が目に飛び込んできた。

もっと高く、もっと遠くへ_e0365677_13434585.jpg

近づいてみると、とても印象的な子供の顔の横に描かれた英語の文字にも目がとまった。

”I can fly high!! I can go long!!”
(僕は高く飛べるよ!!遠くまで行けるよ!!)

もっと高く、もっと遠くへ_e0365677_13444057.jpg

このフレーズが心に響いた。
自分もやっぱり止まらずにまだ先に行きたいと。

そうして、マカオ出張から日本に帰国した後、何年か振りに転職活動を開始することにした。

”もっと高く!!もっと遠くへ!!”


# by lateblooming | 2024-10-13 15:15 | オトナの転職 | Comments(0)

先日読み終わったオーストラリア人女性作家のM.L.ステッドマン(M. L. Stedman)のデビュー作「The Light Between Oceans(邦題:海を照らす光)」が既に2016年に映画化されていることを知った!

映画のタイトルは、『光をくれた人』。
原題とも小説の邦題とも違うタイトルなので、気づいたのは運が良かった。

ちなみに、ストーリーは前回のブログ(「切ない夫婦の物語~洋書の読書を楽しむ・15冊目~」)で紹介した以下のような内容。

物語の主な舞台は第一次世界大戦後の西オーストラリアの沖の島。元軍人でその島の灯台守(灯台の管理人)となったトムとその妻イザベルは、その孤島の灯台で二人の生活を送ることになった。

望んでいながらも子供に恵まれない二人の前に、ある日、漂流してきた手漕ぎボードに女の子の赤ん坊乗っているのを発見する。イザベルはトムに灯台守として本来すべき報告をしないよう頼み、その赤ん坊にルーシーと名付け自分たちの子供として育てることを決断したのだった。

その後数年間、トムとイザベルとルーシーの3人は”家族として”幸せに島での生活を送っていたが、ある日、噂でルーシーの本当の母親は生存しており、今も自分の娘(本当の名前はグレース)が死んでしまったと思って悲しみに暮れながら生活していることを知ることになるのだった。。


早速、映画の「予告編」の動画を観てみた。
案の定、切ない。。予告編だけで原作を読んだ時と同じように胸を締め付けられるようだった。
そのようなワケで、私は当面は映画の本編を観る気になれそうにない(苦笑)

とはいえ、映画の予告編を観ることが出来て良かったことがある。
それは、自分が原作を読んでいたときに思い描いていた「情景」を映像で確認出来たことだった。特に、自分が思っていたような”色のトーン”が映画の映像と同じであったことにちょっと感動した。

このように、原作(の洋書)を読んでから映画を観ることで、自分の思い描いていたイメージとの”答え合わせ”が出来るというのも、楽しみのひとつなのかもしれないなと思った。
逆に、映画を見てから原作を(特に洋書を英語で)読む場合には、きっと物語の情景を早く掴む手助けにもなるだろう。

いずれにしても、多くの人の心に響く物語であることには間違いないので、興味のある方はぜひ。


映画『光をくれた人』(予告編)



# by lateblooming | 2024-05-03 14:23 | 日本でワンオペ | Comments(0)

前回洋書を読んでから1年近く経ち、また洋書の読書を再開したいという思いが湧いてきた。

これまで読んだ洋書は全てシドニー時代に英語を教えてもらっていたW先生から直接進められた本だったが、手元に読もうと思って買ってある洋書はない。
そんなとき、家の本棚を見てみたら、見慣れぬ洋書を2冊発見!どうやら、娘が随分前に購入し読んだ洋書のようだった。
娘にどんな内容の本だったか訊いてみたが、『よく覚えてない』とそっけない一言が返ってきただけだったので、ともかく2冊のうち一冊を読み始めることにした。

前置きが長くなってしまったが、そのような経緯で手に取った一冊は、オーストラリア人女性作家のM.L.ステッドマン(M. L. Stedman)のデビュー作「The Light Between Oceans」

読み始めてみると、何とも胸が締め付けられるようなストーリーで、おそらく自分では好んでは買わないだろうなという内容の本であった(苦笑)。

そのストーリーの概要は以下の通り。

物語の主な舞台は第一次世界大戦後の西オーストラリアの沖の島。元軍人で戦争に心身共に疲れ果ててしまったトムは、静かに余生を送ることを望み、その島の灯台守(灯台の管理人)となった。休暇中に出会った若い女性イザベルと一瞬で恋に落ち、孤島で二人での生活に心配はありながらも結婚して、二人で灯台での生活を送ることになる。

望んでいながらも子供に恵まれない二人の前に、ある日、漂流してきた手漕ぎボードに男性と女の子の赤ん坊乗っているのを発見する。父親と思われる男性は既に死亡していたが赤ん坊の方は生存しており、イザベルはその子を”神からの贈り物”と感じ、トムに灯台守として本来すべき報告をしないよう頼み、その子にルーシーと名付け自分たちの子供として育てることを決断したのだった。

その後数年間、トムとイザベルとルーシーの3人は”家族として”幸せに島での生活を送っていたが、ある日、噂でルーシーの本当の母親ハンナは生存しており、今も夫と娘(本当の名前はグレース)が死んでしまったと思って悲しみに暮れながら生活していることを知ることになるのだった。。


このようなストーリー展開なので、私としては、どう考えてもトム、イザベル、ハンナの3人全員が”ハッピーエンド”を迎えることはないと感じながら、それでは一体どういう結果が一番良いと言えるのか?!”をあれこれ考えながら、苦しみながら読み進めていったのだった。

自分自身はトムの取った行動に一番共感を覚えたが、きっと読む人によってはそれぞれ感情移入してしまう登場人物は違うと思う。

この本は、育児や子育てで悩んでいたり、夫婦関係や対人関係に疲れていたりする時に読むと、もしかしたら自分にとって”何が一番大事か”に気づかされるような、そんな一冊かもしれない。

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# by lateblooming | 2024-03-30 16:41 | 日本でワンオペ | Comments(0)

ピラティス(Pilates)をはじめてから丸4年経った。

毎週末ほぼ休まずにピラティススタジオに通い続けているので、通った数は180回を超え、いつも約1時間のレッスンを2コマ続けてやっているので回数では360レッスンほどになる。
次に履歴書を書く際には、趣味の欄に「ピラティス」を加えてもいいくらいだろうか(笑)

ピラティスをはじめた主な理由の1つは、『身体をフィットして健康的に生活したい』ということだった。(参照:4年前のブログ記事「ピラティスはじめました」
ただ、私の場合はもう1つ、『腰痛を少しでも改善できたら嬉しい』という”祈りにも似た”願いがあった。

結論から言えば、私にとってピラティスはとっても自分に合ったエクササイズであり、良いインストラクターさん達のレッスンのおかげもあり、当初の2つの”願い”はピラティスのおかげで両方叶っている言える!

特に「腰痛の改善」は本当に有難い!

腰痛の改善具合を言えば、ピラティスをはじめる前は、腰から脚への痺れで”15分歩けない”レベルだった。
それが、ピラティスをはじめてからは、なんと昨年は”フルマラソンを4時間15分で走れる”レベルにまでになった!

ちなみに、私がピラティスをはじめる前の腰痛の状態を専門医に診てもらった際には、痛みを改善する為に「腰椎の一部を人工関節にそっくり取り換える」ことを提案された。
ただ、(さすがに大掛かりな手術になりそうだったので)すぐに手術はせずにもう少し自分でなんとか改善策を探してみようと決意した際に、元々軍人などのリハビリなどを目的として考案されたという「ピラティス」のことを思い出し、”藁(わら)をもすがる”気持ちでピラティスのスタジオに通い始めたのがきっかけだった。
だから、始めたばかりのときは20名くらいのクラスの中で私一人だけが男性だったが、上手く出来なくて恥ずかしいとかカッコ悪いとか居心地悪いとか、そんなことを気にしている場合ではなかった。
毎週通い続けた結果、先に書いたような改善が見られたわけなので、いまの自分の身体のコンディションの良さを考えれば、健康面では、”わらしべ長者(ピラティス長者?!)”と言っても過言ではないだろう(笑)

そのような効果が実際にあったので、ピラティスについて書きたいことは沢山あるが、今回は、専門的なことは抜きにして(実際まだ書けないし)、自分自身がピラティスの好きなポイントを3つだけ挙げてみる。
興味のある方の参考になれば嬉しい。

1.骨に対するアプローチ
これがピラティスの一番の特徴であると思うのだが、身体の中の「骨」を意識して正しく動かすことで、インナーの筋肉が鍛えられて、”コア”が働くようになる。
「骨盤の前傾(ぜんけい)とか後傾(こうけい)」とか意識したこともなかったし、「肋骨を前と後ろに広げる」とか「足裏のアーチをつくる」などの意識は非常に新鮮で面白い。
そういった骨へのアプローチが多いことから、なんとなくオシャレなイメージのスタジオだが、私が通うピラティスのスタジオの正面には「人体骨格模型(”ガイコツさん”)」が置かれており、その一角を眺めるときは、むしろ理科室とか整骨院の雰囲気を思い出す(笑)

2.自分のペースでいい
ピラティスをはじめるより何年も前に(ホット)ヨガに短期間通ったことがあったが、私にとってヨガは、どちらかと言うと”柔軟勝負”みたいな感じに思えて、そもそもカラダの固い自分にとっては結構キツかった。
その点、ピラティスは、どのインストラクターさんも「自分の動ける範囲で」ということを一貫して言ってくれるので、その点がとても自分には合っていたし、気持ち良く動けるのがいい。
もちろん、『キッつ~!』と心の中で言いながらやる箇所も時々出てくるが、それが”ツライ”まではいかないところがいい。


3.心と身体と頭が調う
難しいことを抜きにシンプルに言って、ピラティスを続けていると”調子がいい”。
私の場合は、ピラティスをやった後は「心と身体と頭が調う」気がする。

実際、ピラティスのレッスンが終わって外に出て最初にすることとして、自分の状態を確かめながら、以下のフレーズを唱えることが習慣になっている。

”前向きな心構え、しなやかな身体、柔軟な思考、心と身体と頭が調った!!”


何はともあれ、難しいことは抜きしにして、日々、ピラティスの効果を感じながら生活出来ているので、ピラティスはこれからも出来る限り続けていきたいと思っている!



# by lateblooming | 2024-03-03 14:13 | 日本でワンオペ | Comments(0)

しぶとく生きる!

昨年末の忘年会で、数年ぶりに会った知人の男性に、今もIR(統合型リゾート)の仕事を続けていると話をしたら、次のように言われた。

『ホントに”しぶとい”ね。』

と。

そのコメントを聞いて、すぐに頭に浮かんだのは、この”しぶとい”という言葉が最も似合うと思われるあの黒く逞しい生命体”ゴッキーくん”だった。

少し話はそれるが、暖かい国に住むゴッキーくん達は、デカい!
私が以前住んでいたことがあるシンガポールとシドニーも日本よりも気温が高い国だったので、ゴッキーくんのサイズは、日本よりも一回り二回り大型だった。

今でも覚えているのが、シンガポールの住み始めたばかりコンドミニアムでその大型ゴッキーくんと初対面した時のこと。
白いピカピカの大理石の床に、ツヤツヤと黒光りした見たことのない大きさのゴッキーくんが鎮座している様子を目撃した時は思わず立ちすくんだ。
ただ、すぐに闘う覚悟を決めると、まだ殺虫剤を買っていなかったので、以前に『洗剤が効く』と聞いたことを思い出し、食器用洗剤のボトルをむんずと掴み、距離をとってチューっとかけてみた。
するとなんとゴッキーくんが、こっちに向かってバタバタっと飛んでくるではないか!
あの時ばかりは、マンガの吹き出しのように『ギャー!!』っと腹の底から叫んでしまった。
その後、数十分間の死闘を繰り広げて、最後に彼が動かなくなったときには、家じゅう洗剤でヌルヌル&アワアワになってしまった。
そんな自分のオソロシイ体験からも、”しぶとい”という言葉が彼らほど似合う生き物はいないのではないかと思う。

思い出話が長くなってしまったが、そんな言葉を自分自身が初めて人から投げかけられて、実際どんな気持ちだったかというと、、意外と悪い気がしなかった。いや、どちらかというとちょっと嬉しかった(笑)

なぜだろう?!

その後少し調べてみると、「しぶとい」という言葉には「困難にあってもへこたれず粘り強い」とポジティブな意味も含まれていることを知った。

きっと、この”しぶとい=粘り強い”の部分が私にポジティブな感情を持たせたのだろうと理解した。

特に、(前回のブログで書いた)私が大事にしている「やり抜く力(Grit)」を構成する2つの要素が、「情熱(Passion)」ともう一つ「粘り強さ(Perseverance)」であることも思い出したことで、完全に納得した。

実際に、自分自身の仕事の面では、IR/カジノの仕事を追い求めて20年以上になり、シドニーで仕事が無くなって今の会社に転職してから6年目に突入し、コロナ禍で日本オフィスが大幅人員削減となり一人だけになってちょうど丸2年が経った。
現在、日本でIRオペレーター(事業者)で仕事をしている日本人は、既に”絶滅危惧種”並みに少数な状況なので、”しぶとい”という表現はむしろ今の自分には最もふさわしい言葉だったのかもしれない。

ということで、この先、『しぶといね』と言われることがあったら、迷わず『ありがとうございます!』とお礼を言いたいと思う。

そして、ここしばらくお目にかかっていないゴッキーくんに次回遭遇したときは、敬意と愛情を込めて、”ゴッキーパイセン”と呼ばせていただこう!

いつ何が起こるか分からない今の世の中、ゴッキー(パイセン)みたいに、美しく、しぶとく生きよう!!



# by lateblooming | 2024-02-10 17:04 | 日本でワンオペ | Comments(0)