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通訳手配で頭の体操!?

新型コロナウィルス感染予防のため、出来るだけ人の移動や密集を避けなければならない昨今、「オンラインミーティング」の機会はますます増えている。
それに伴い、通訳者さんに入ってもらうオンラインミーティングも増えているというのは、以前にこのブログでも書いた通り。(ブログ記事:「活躍の場広がるオンライン通訳」

突然ですが、ここで『頭の体操』です!!

もし、あなたが通訳を手配する必要のあるオンラインミーティング(TeamsやZoomなどのシステム使用)をアレンジすることになったとします。

以下のようなそれぞれ違う場所にいる3つのグループのオンラインミーティングを成立させるには、どのようにアレンジしたらいいでしょうか?!

<参加グループ>
グループA(国内):外国人と日本人(あなたを含む)
グループB(国内):日本人のみ
グループC(海外):外国人のみ

尚、「ミーティングは出来るだけ効率良く(=時間は短めに)進めて欲しい。」との要望あり。


さあ、通訳者をどう配置してミーティングを行えばよいか、全体のイメージは湧きますか?

この時点で、アレンジのイメージが出来た方がいたら、相当頭の回転が速いか思考が柔軟な方です!!周りの人たちに自慢しましょう(笑)

さて、実は上記は、先日私自身が出席したオンラインミーティングの状況そのもので、実際には以下のようなアレンジでした。

ひとつ目のポイントは、「逐次通訳+同時通訳ミックス」を採用すること。

「逐次通訳」の場合は、話し手が話した後に通訳者さんが内容を訳して伝える方法なので、交互に発言することになり、時間効率を考えると直接コミュニケーションに比べてざっくり「2倍」。
一方で「同時通訳」の場合は、同時通訳用の無線機”パナガイド”を使用して、通訳者さんは話し手が話している間に同時に訳していき、同じ部屋にいる参加者はイヤホンを介して同時に訳が聞けるので、時間効率は直接コミュニケーションと同じ「1倍」。

ただし、今回のシチュエーションでは、全員が同じ場所にいるわけではないので、通訳者さんにはグループAの場所に来てもらい、以下のような「逐次通訳+同時通訳ミックス」で対応してもらうことにします。

①日本語⇒英語を同時通訳(グループAの外国人用)
②英語⇒日本語は逐次通訳(グループAとBの日本人用)

つまり、時間効率は「1.5倍」となりますので、逐次通訳の「2倍」よりは会議時間は短くできます。

ただし、これだと海外にいるグループCの外国人出席者が日本語⇒英語の通訳を聞くことが出来ないという問題があることに気づきます。

そして、残りもうひとつのポイントですが、これを解決するために、身近なモノを使います。

そうスマホです。
スマホを離れたところにいる相手との”同時通訳機”として使用するのです。


どう使うかというと、通訳者さんとグループCの外国人を、それぞれのスマホを使って「もうひとつ別の回線(オンラインミーティング)」でつなぐのです!
それによって、皆が画像と音声を共有しているミーティングの本回線の会話を邪魔することなく、通訳者さんが(国内の外国人向けに)同時通訳している同じ内容を(海外にいる)外国人出席者も同時に聞けることになるのです。

どうでしょう?イメージ出来ましたでしょうか?!

特に2つめの「スマホを使って別回線でつなぐ」という発想は、自分自身が『なるほどー!頭の体操っぽい!!』と結構感激したので、ちょっとややこしかったかもしれませんが、今回ご紹介してみた次第です。

そのようなわけで、何かと不便な環境の中では、新しいテクノロジーと自分のアタマを上手く使って、何ごとにも柔軟に対応出来るようになることが大事だなーと感じた今日この頃です。



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# by lateblooming | 2020-08-09 16:21 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

シドニーから日本に戻った娘が、社会人として働き始めてから無事に3ヶ月が経った。

まず何より、新型コロナウィルス感染症の世界的な流行により、就職活動のみならず企業の雇用全体が影響を受けている中で、「仕事がある」ということ自体が本当に幸せなことであり、(私自身にも言えることであるが)『感謝の気持ち』を忘れてはいけないと娘にも事あるごとに話している。

そのような今までに誰も経験したこともないような現在の状況では、やむを得ないことではあるが、新入社員として働くには「タフな環境」だなと思う。
その最たるものが、「リモートワーク」であろう。
娘の場合、入社してからずっと「リモートワーク(在宅勤務)」であるということ。
つまり、入社から3ヶ月間一度も出社していないということなので、オフィス(職場)を見たことがない上に、上司や同期の仲間ともまだ一度も直接会ったことがないということになる。
私自身もリモートワークをやってみて『まあ意外となんとかなるもんだ』とは思ったものの、それはリモートで会議をする人たちは全員が「既に直接会ったことのある人たち」だったことが大きいと考えている。
それが、娘のように社会人になって右も左も分からない中で、初対面の人たちと(自宅に郵送されてきた)ノートパソコンの画面を通してだけでコミュニケーションを取りながら仕事をしていかなければいけない状況は、新入社員にとっても「新入社員教育」をする側(上司)にとっても、なかなかハードルが高いと言えるのではないだろうか。

ちなみに、娘が入社した会社はシドニーに本社を置くオーストラリア企業の日本支社であるが、緊急事態宣言後には多くの企業がリモートを解除して出勤が増えている中でも「完全リモートワーク」を徹底的に続けていて、従業員の安全やリスクに対する考えがしっかりした良い会社だなと感じる。

いずれにせよ、相変わらず慌てた様子もなくコアラのようにマイペースな娘の姿を見ていると、まあ”なんとかなっている”ということなのだろう。

それでも、せっかく、共にリモートワークで一緒に家にいることが多いので、この期間に社会人の先輩として、外資系企業だろうと日本企業だろうと、新入社員として覚えていて欲しい大事なことを2つ娘に伝えた。

1.”ホウレンソウ”
”昭和のサラリーマン”であれば知らないヒトはいないであろう、

ホウ:報告
レン:連絡
ソウ:相談


である!!

バカにするなかれ。”ホウレンソウ”は、本当に仕事をする上で大事なことだと今でも思う。
多分、外資系企業では絶対に教えていないような気がするので、教える価値はあると信じている!(日本企業の新入社員は、今でも教わってるのかな~?!)

2.絶対に嘘をつかない。間違ったら謝る。
『そんなの当たり前でしょ!』と言うかもしれないが、ところがどっこい!
私の経験からすると、残念ながらこれが出来ない”まずは言い訳から入って決して自分のミスを認めない”(20代くらいの)若い社会人は結構いると言わざるを得ない。
正直どうしてなのかは分からない。以前はよく、『日本人はすぐに「スイマセン』と言い過ぎる』とか『外国人は簡単には(いや絶対に)「Sorry」とは言わない。』とかいう話を耳にしたものだ。
もしかしたら、今の日本の教育方針は『簡単に謝ってはいけない!』とかになっているのだろうか?! 欧米か!!(by タカアンドトシ)

確かにカンタンなことではないのかもしれない。自分がしたミスを認めて、誤魔化そうとせずに謝るには、『勇気』がいるから。
ただ、これは社会人としてだけではなく、人として大事なことだと思うので、この『勇気』だけは娘にも身につけて欲しい。


この先も娘のリモートワークはしばらく続くと思われるが、その後オフィスに行けるようになって、職場の人たちと直接会って仕事をするようになったときに何を感じるかはとても興味深い。ぜひ聞いてみたい。


色々書いたが、まあ結局のところ、このリモートワーク期間中に私がした話がどこまで娘の頭に残っているかはヒジョーに怪しいところだ(苦笑)
実は彼女にとっては、この期間中に一番有益だったのは、母親の夕食作りの手伝いを通して「母の味」を身につけていることなのかもしれないなと密かに思っている。



# by lateblooming | 2020-08-01 17:11 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

以前に読んだ洋書・スウェーデンのベストセラー小説『A MAN CALLED OVE』(フレドリック・バックマン著)を映画化した『幸せなひとりぼっち』(2015年)を家で観た。

ストーリーは、愛妻を亡くし人生に絶望した偏屈な老人(オーヴェ/OVE)が、隣人との交流を通して少しずつ心に変化が生まれていくというもの。
原作の洋書を読んだときの感想はこちら:ブログ記事「愛すべき不器用な男~洋書の読書を楽しむ・5冊目~」

ちなみに、この映画、本国のスウェーデンでは”国民の5人に1人が観た”というスウェーデン映画史上3位の大ヒット作らしい。


考えてみれば、日々の仕事や生活において、更にはもっと大きく人生において、その満足度に最も影響を及ぼすのは「人間関係」と言えるのではないだろうか。
そして、新型コロナウィルスの感染予防で人と接することが制限される生活を過ごしている今だからこそ、この映画を通して、改めて『人との繋がり』だったり『誰かを真剣に好きになること』の大切さを強く感じた。

おすすめの一本である。

ただし、映画の登場人物のセリフはスウェーデン語(日本語字幕)なので、英語の勉強にはなりませんのであしからず(笑)


映画『幸せなひとりぼっち』(予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=MTGVwDPxQLw&t=8s



# by lateblooming | 2020-07-18 15:16 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

”Rise & Run”という文字を見たのは、1回目のシドニー生活の時だったらから、もう10年程前になるだろうか。
あるランニング雑誌で、”早朝ランニングのススメ”みたいなテーマの特集記事が掲載されていて、そのページには早朝の誰もいない美しい自然の中を走る女性の写真と共に、この”Rise & Run(ライズ&ラン)”の文字が添えられていたのが非常に印象的であった。

ちなみに、このRiseという英単語の代表的な意味の中には、(自動詞として)「太陽が(地平線上に)昇る、出る」といった意味がある。

The sun rises in the east.
太陽は東から昇る


あー、だから「日の出」はSunrise(サンライズ)と言うんだと理解出来る。

そして、ここでもうひとつ!
Riseには、(同じく自動詞として)「起きる、起床する、早起きする」という意味もある。(我々が良く知るget upの方が一般的のようだが)

そう!!
だから、”Rise & Run”は、

”(太陽がRiseした)早朝に早起き(Rise)して走ろう(Runしよう)!”

というなんとも秀逸なコピー(ライティング)なのだ!!(熱く感動)


この時から、”ライズ&ラン(Rise & Run)”、つまり「早朝ランニング」は私の憧れのテーマであり続けた。
また、それと同時に、この約10年の間、何度もチャレンジしては達成できずに挫折感を味わってきたテーマでもあった。
1分1秒でも長く寝ていたいと思う朝、それまでの生活リズムを変えて、朝早起きしてランニングやジョギングをする習慣を身につけることがなんと難しいことか。

だがしかし!ついに、最近になって”ライズ&ラン”の生活が習慣化しつつあるのだ!!

きっかけは、昨今のコロナ感染拡大を受けた『完全リモートワーク(在宅勤務)』だった。
このリモートワークの期間、「健康」の重要さを改めて認識したのが何より大きいことだが、もう一つ「通勤がない」⇒「通勤時間がなくなる」⇒「朝の時間に余裕ができる(はず)!」ということに気づき、数年ぶりに”ライズ&ラン”にチャレンジすることにした。
そしてなんと、ここ2~3ヶ月の間、平日もかなりの頻度で早起きして30分(5km)程度の『早朝ジョギング』をしている生活が続いているから、今度こそ!?という感じで自分自身期待しているところ。

自分がすごく気に入っているのは、早朝にある一定時間走る(有酸素運動)することで、身体全体とアタマの隅々まで酸素が行き渡るせいか、仕事を始めるときには身体もアタマもかなりスッキリした状態になっていること。
そして、何より体調がすこぶるイイ!

今後の課題としては、仕事が「完全リモートワーク」から「分散出勤」へのシフト、更には「完全出勤」に戻っていく中でも、『早朝ジョギング』の習慣が維持できるかどうか。

新型コロナによって文字通り世界が一変してしまった中で、健康第一な生活を送るために、今度こそ”Rise & Run”をなんとか自分の新しい生活の一部に組み込みたいと思っている。


# by lateblooming | 2020-07-11 12:19 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

心も身体もフィットする

私たち日本人が「フィットする」と言う時は、元の英語fitの意味にもある通り、服などが体に「ぴったり合う」というような意味で使うことが多いのではないだろうか。

そして、この英語のfitには、他にも(形容詞として)「健康で」とか「よい調子(コンディション)で」という意味でも使うことが出来る。
辞書には以下のような意味が記載されている。

fit (形容詞):肉体的・精神的に)健康で特に日頃の運動により)よい調整[コンディション]で

これを知ると、馴染みのあるフィットネスクラブとかスポーツクラブを英語ではfitness centerと言うのも、こっちの「健康(fitness)」の意味の方からきていると分かり納得だ。

実は、私自身がこういうfitの使い方を初めて意識したのは、数年前、オーストラリア人の知人と久しぶりに会った時に彼が私にかけてくれた次の一言だった。

『Oh, you look always fit!』
(おお、あなたはいつもフィットしてますね!(=調子良さそうですね!))


なんかとってもスマートな言い方で、私はそれ以来、このfitの使い方がとても好き。

日本人は久しぶりに人に会うと、どうしてもすぐ『痩せましたね!?』とか『太ったんじゃない?!』とか言いがちだけれど、それは単に以前との「見た目の比較」でしかないので、それで本人が調子(健康状態)が良いか悪いかまではお構いなしな感じがする。

それに対して、このfitの場合は、「身体の調子良さ」とそれによる「精神的な調子良さ」を合わせて一言で表現しているところが素晴しい。
更に言えば、さすがに”ぽっちゃりとした人”に対してはfitは使われないので、しっかり見た目のコンディションの良さも表現しているのがいい!


とはいえ、昨年シドニーから日本に帰国して1年ちょっと経った自分を振り返ってみると、実はこの間に体重が3~4kg増えて、とても「フィット(fit)」とは言えない状態であった。

そのような中、今年は世界的な新型コロナ感染拡大もあり、改めて自分自身『健康でいること』の大切さを痛感することになった。

そして、ちょうど完全リモートワークとなった約2ヶ月前に『フィットしよう!』と決めた。
大きな生活環境の変化があるときは、自分の生活の中で”何かを良くする”チャンスでもある。

2ヶ月後、とりあえず、帰国後増えた分の体重3~4kgを減らすことが出来た。
明らかに体調がすこぶるいい!
何より、いつもお腹を懸命に引っ込めて履いていたスーツのズボンが余裕で入るようになったのは嬉しい。家にあるスーツが全部着られなくなったらどうしようかと思っていたから(笑)

以前のように”You are looking fit!(フィットしてるね!)”と言われるくらいになるまでには、もう3kgくらいは絞らないといけないけれど、少なくとも、身体だけでなく心も少し軽くなって、物事にも前向きに取り組める今の良い状態はキープしていきたいと思っている。


”腹が引き締まると、気持ちも引き締まる”(by ユウイチ)



# by lateblooming | 2020-06-27 12:55 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

実は、先日ようやく読み終わった洋書『THE GOOD LIAR』は、昨年映画化されていたのだ。
昨年12月のシドニー旅行中に本屋に立ち寄った際にそのことを知ったのだが、その頃は、ちょうどその原作本を読むのに悪戦苦闘していた最中だったこともあって、映画化を知ったことで『絶対に頑張って読み終えて、映画を観よう!』と励みになった。

日本では今年2月に劇場公開だったのだが、そう、ちょうど新型コロナ感染拡大を受けて、結局劇場へは足を運ぶことが出来ず非常に残念な思いをしていた。
それがついに、今月6月上旬にDVD発売&動画配信サービスが開始されたのだ!!

そして、これをきっかけにと、動画配信サービス(TSUTAYA TV)に申込み、記念すべき我が家の”ホームシアター”(簡単に言うと自宅のテレビ)での上映第一弾がこの『グッドライアー』となった。

ストーリーについては、前回書いた通りなので、ここでは私の説明は割愛するが、(参照:ブログ記事「モノクロパズルのようなサスペンス~洋書の読書を楽しむ・10冊目~ 」)映画版の大きな見所は、なんと言ってもイギリスを誇る大物俳優二人、イアン・マッケランとヘレン・ミレンの共演!
その二人が演じる、ロイとベディが”大人の騙し合い”を繰り広げるのである。
原作も面白いのだから、これで映画が面白くないワケがない!!

個人的には、今回映画を観るにあたっては、原作の複雑かつ濃密なストーリー構成を「2時間」という長さの映画にどう収めるのだろうか?という点も大いに興味のあるところであったが、その辺りはワタシが案じるまでもなく、重厚な雰囲気はバッチリ残しつつ消化不良もほとんどなく映画としてしっかり楽しめる作品に仕上がっていた。

なんと言っても、『素晴しい俳優は映画をより一層素晴らしくする』という当たり前のことを久しぶりに感じた映画であった。

映画『グッドライアー 偽りのゲーム』(予告編)
https://wwws.warnerbros.co.jp/goodliar/index.html



# by lateblooming | 2020-06-14 17:02 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

いやー、キツかった~!!

これが、洋書の読書を始めて記念すべき10冊目を読み終わった時の率直な感想だ。
何しろ、1冊の本を読み始めてから読み終わるまでに1年以上もかかってしまったのだ(苦笑)
別に、超大作の分厚い本というわけではなく、ページ数としては一般的な360ページ程度の小説をである。。

まあ、それだけ読むのに時間がかかってしまった理由はひとまず置いておいて、超苦戦したその本のタイトルは、「THE GOOD LIAR」(Nicholas Searle著)
ストーリー概要は以下の通り。

インターネット上の”出会い系サイト”で知り合った共に高齢(70~80歳前後か)の男性と女性がレストランで待合せをするシーンから物語は始まる。
男性の名はロイ(Roy)、ベテランの詐欺師で、裕福な女性をターゲットにして資産を手に入れる為の詐欺を繰り返している。
女性の名はベティ(Betty)、夫を少し前に亡くした資産家である。
ロイの狙いは、今回もいつもと同様に、孤独なベティにうまく取り入って安心させた後に彼女の資産をだまし取るのが目的である。(これは読み始めてすぐに分かる)
一方で、ベティも「何か目的」を持って、意図的にロイに近づいているようだが、それが何かは『謎』である。
詐欺を繰り返すロイとは一体何者なのか?ベティの狙いはなんなのか?
それらの疑問を抱えながら、二人の”だまし合い”が進行していく。。


ここで、読み終わるのに1年以上もかかってしまった理由について。
振り返ってみると、大きな理由は主に「読書習慣」の問題と本自体の「難解さ」だったと思う。

「読書習慣」については、今回、生活の中に洋書の読書をする時間を取り入れることがなかなか上手くできなかった。
実は、この本「THE GOOD LIAR」は、ちょうどシドニーでの生活を終えて日本に帰国する時に購入して読み始めた本であった。
シドニーで過ごす間に、「読書習慣」は(洋書1冊目~9冊目を読み終わる過程で)なんとなく身に付いてきた感じがあったが、日本に帰国後、新しい仕事と生活が始まってからは、あっという間に読書習慣が崩れ去り、単純に洋書を読む時間が極端に減ってしまった。

本の「難解さ」については、今回の本は色々な点で自分にとってはハードルが高かった。
まず基本的に、自分の知らない単語が多かったこともあって、これまでのように、ただどんどん読み進めていったものの、3分の2くらいのところまできて内容が全く分かっていなかったのだ(涙)
もうこのまま、ざっと目だけ通してブログも”今回の本は内容理解出来ませんでした”で終わらせようかと思ったが、考え直して、もう一度始めから分からない単語はとことん辞書を引いて読むようにした。

私の英語力の問題だけでなく、この本自体の特徴的な難しさもあった。
それは、現在のストーリーと過去のエピソードが行ったり来たりすること。
通常のミステリーでは、読み進めるにしたがって、どんどんストーリーが繋がっていき加速していくのだが、今回の本「THE GOOD LIAR」は”ストーリーが走らない”のだ!
まるで、”モノクロ(白黒)のパズル”をやっているような感覚である。
モノクロのパズルをやったことがあるヒトは分かると思うが、完成図(写真)と見比べても、1つ1つのピースがどこにはまるかが全然分からない状況がひたすら続くのだ。かろうじて形や色の濃淡といった「少しの手がかり」で繋がる部分を広げていくしかない。
この「THE GOOD LIAR」も、全360ページ19章のストーリーそれぞれの内容が、それぞれどう繋がるのかが、ストーリーの85%前後読み進めるまでは見えてこないのである。
更に言えば、人物が約60名も登場するのだ!約6ページ1人新しい人物の名前が出てくるのだから、たまったものではない。
これについては、以前に英語のW先生からの『登場人物の名前は書き出しておくと良い。』というアドバイスを思い出し、2度目に読むときはそれを実行したおかげで人物関係がかなり明確に把握できるようになった。(これは今後も続けようと思う!)

こうして、2回目のチャレンジでなんとか完読するに至った。
その達成感の大きさも、正に昔1000ピースのモノクロパズルを完成させたときと同じだった。(あの時も1年以上かかった気がする)
そして、苦労した分、その「作品」は、忘れられない記憶として残ることだろう。

モノクロパズルのようなサスペンス~洋書の読書を楽しむ・10冊目~_e0365677_14380963.jpg



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# by lateblooming | 2020-06-07 14:43 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

今年に入って始めたピラティスも、新型コロナの影響でしばらくレッスンはお休み。

ただ、リモートワークが続く中、ピラティスの初級クラスで習ったことの幾つかは日常生活にも取り入れるよう心掛けている。
そのひとつが、「コア(体幹)」を意識することだ。

近年、スポーツをするにも、健康な身体を維持するにも、更には痩せるのにも、『コア(体幹)を鍛えることが重要だ!』とよく耳にするようになっていた。
腰痛持ちのワタシも、これまでコアトレーニング系の本は数冊読んでみたが、本を読んだだけでは、なかなかコアがどの部分でどの部分に力を入れたらコアが鍛えられるのかは分かりにくかった。
それが、ピラティスの初級クラスでは、丁寧に「コアの作り方(意識の仕方)」を教えてもらえるので、それはとても新鮮で、それだけでも通い始めた甲斐があったと思っている。

そして、ピラティスのレッスン中、コアを作る(意識する)ときに、女性のインストラクターさんがよく言う掛け声があるのだが、それは次のようなフレーズ。

『ハイ、おしっこを我慢する感じで、”骨盤テイキング”、恥骨からみぞおちまでを長くして~』

そもそも、これまで長年スポーツをやってきたが、「コア」もそうだが、自分の「骨盤」について意識したことは全然なかったから、特にこの”骨盤テイキング(taking)”というコトバがとても印象的で、なんとなく骨盤をtakeする(なんかつかんで引っ張る感じ?)がいいんだな~というように解釈していた。

しかし、在宅勤務が続く中、自分が大きな勘違いをしていることに気づく機会があった。
ある朝、テレビの生活情報番組内で、なにやら『ぽっこりお腹には”ある部分”を鍛えるといい』と言っているのが聞こえたので、何気なくテレビに目をやると、その”ある部分”とは、

”骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)”

だという。

!? その後、インストラクターらしい女性の掛け声が続いた。

『ハイ、おしっこを我慢する感じで、”骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)”を引き上げて~

!! そう。なんと、”骨盤テイキング(taking)”だと私が勝手に思っていたコトバは、「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」だったということが判明したのだ!!

これまで、”What time is it now?”が”掘ったイモいじるな”のように、英語のフレーズが全く別の日本語のように聞こえることはあったが、逆に、日本語を英語と勘違いして聞いてしまうなんてこともあり得るのだと知った瞬間であった。

ホント、思い込みと勘違いはオソロシイなーというお話でした。
チャンチャン。



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# by lateblooming | 2020-05-30 15:51 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

リモートワークの期間が続き、社内の打合せはもちろん、対外的な打合せも「オンラインミーティング」に置き換わるようになってきた。

そうなってくると、これまで通訳者さんが参加して行われていた打合せは、『一体どういう風になるのだろうか?』と素朴な疑問が生まれてきた。

そして、先日、実際に「通訳者さんもオンラインで参加」するオンラインミーティング(外国人2名を含む10人以上の出席者)に出席する機会があった。
それぞれの出席者が、それぞれ別の場所からリモートでミーティングに参加し、通訳者さん1名も自宅から参加。
通訳者さんには、日本語と英語の「逐次通訳」をお願いした。つまり、日本人出席者が話した後、その内容をすかさず英語に訳し、外国人出席者が話した後、同じように日本語に訳すことを繰り返すスタイルである。

結論から言うと、自分が思っていた以上に『上手く機能するもんだな!』という感想を持った。

まず、オンラインミーティングの場合も、発言をする話し手は出来るだけ短い文章で切りながら話す必要があるし、その都度通訳が入るので、単純に会議時間は「倍」かかるという点では、対面で行う通常の会議と同じであった。

ただし、もしかすると、通訳者さんにとっても、また通訳された内容を聞く出席者にとっても、通常の会議よりも「声が拾いやすい」かもしれないと感じた。そういった点では、通訳者さんにとっては、広い会議室で発言者の声が拾いにくいという状況よりも、オンライン通訳の方がむしろやり易いのではないかとすら思えた。

その他にも、オンライン通訳には、以下のようなメリットが挙げられる。

1.地域にとらわれない
通訳者さんを手配する側の悩みの種の一つが、通常、会議の開催地域で通訳者を手配することが多いということ。
これは、単純に「対費用効果」の話で、関西でやる会議に東京在住の通訳者さんにお願いすると、拘束時間も長くなるし、移動交通費も高くなるので、開催地域での通訳者さんの手配が優先となる。
それが今後は、オンライン通訳が必要な場合は、通訳者さんの住まいの場所や会議相手の所在地に関わらずお願いすることが可能になると思われる。

2.移動時間がかからない
オンライン通訳が可能であれば、当然ながら、会議の場所へ集合する必要がなくなる。
通訳者さんの移動時間が必要ないということは、時間の自由度が増すということであり、それだけ準備に時間を費やすことが可能になったりすれば、通訳のクオリティも上がり正にWin-Winである。

3.在宅勤務が可能
上記の1と2のように、地域も関係なく、移動時間もかからないということは、通訳の仕事自体が(全部ではないにしても)少なくともこれまで以上に「在宅勤務が出来る仕事」になるかもしれないということ。
そうなると、同じ通訳の仕事はもちろん、違う仕事との掛け持ちなどもやりやすくなるのではないかと想像出来る。


こういったポジティブな点を踏まえて考えてみると、これから先もしばらくは国内外での移動の制限が続くことが予想されるので、「オンライン通訳の仕事」は今後も広がりを見せる可能性が高い気がする。

そして、特に“優秀な通訳者さん”は、大いに活躍の場が広がることでしょう!



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# by lateblooming | 2020-05-24 13:17 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

ビーチ(Beach)と言えば、海辺の砂浜や海水浴場を思い浮かべるだろう。
昨今のコロナ禍により続いている「ステイホーム」の期間が終えたら、すぐにでも綺麗なビーチに向かって駆け出したい気分だ!

一方で、最近はこの「BEACH(ビーチ)」が違う意味を表すコトバとして使われている。
それは、世界的に拡大を続けている新型コロナウィルスの影響で、今、最も大きなダメージを受けているとされる代表的な業界を(そのアルファベットの頭文字を取って)「BEACH」と表していると言うのだ!

その業界を見てみると、、

B: Booking(旅行予約サイト)
E: Entertainment & Live Events(エンターテインメント、スポーツ観戦、ライブハウス、観劇など)
A: Airlines(航空業界)
C: Casinos & Cruises(カジノ、クルーズ)
H: Hotels & Resorts(ホテル、宿泊施設)

なんと、現在私が携わっているIR(Integrated Resort/カジノを含む統合型リゾート)業界も、見事に含まれてしまっているではないかー!
と、ショックを受けつつも、世界や身の回りの現状を見れば、それら業界のダメージの大きさは容易に想像がつく。
現実問題として、上記業界の企業が(株価を大幅に下げ)時価総額を大きく下げてしまったことから、この「BEACH」が取り上げられるようになった。

ただ、日本のインターネット上では、こういった状況を”過大解釈”して、「これからなくなっていく業界」だとか「コロナで斜陽となる産業」だとか「コロナで衰退する職業」などというやや煽情的な表現で、このBEACHを取り上げている。

それに対して私は言いたい。

そんなことはない!!

と。

考えてみて欲しい。上記のBEACHの大部分はヒトの『楽しみたいという欲求』と関連している領域である。
そして、『楽しみたいという欲求』は、コロナ終息後はもちろん、今のステイホーム期間でさえ、決してなくなることはない。
だから、現在BEACH業界に携わる多くの人たちが、自分の仕事の将来性について過度に不安を感じないで欲しいと思う。

ただし、もちろん、コロナ前の状態に戻るのではなく、”何かが変わる”のは間違いない。
だからこそ、アフターコロナに、自分の業界や仕事に起り得る『変化』をどうとらえて、どう行動するかがとても大切だと思う。
私も自分の携わるIR/ゲーミング業界が”どう変わるか”、そして、その中で”どう活躍出来るか”をイメージするよう日々努めている。

BEACH業界で働く皆さん、苦しい時期ですが、一緒に頑張りましょう!!


アフターコロナも、ビーチ(BEACH)最高!!!



# by lateblooming | 2020-05-16 15:29 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

辞書はトモダチ

「ボールはともだち こわくないよ」は、よく知られたキャプテン翼の名セリフだ。

当時、小学生時代に入っていたサッカークラブの先生からも、最初に教わったことは『ボールを大事にしろ』だった。
だから、ボールの上に座ったりするとムチャクチャ怒られた。

サッカーは、それから社会人になるまで続けたので、“トモダチ(サッカーボール)”も随分増えた。
大人になってから実家に帰省した際には、親から『これらは、いつまで取っておくの?』と言われて押し入れを見たら、10個近い”古いトモダチ”がとってあったのを思い出す。

ここで、英語を学ぶことを考えてみると、トモダチと言うべきは「英語の辞書」であろう。
正直、中学生時代~社会人になっても英語の辞書を引く習慣は全然なかった。
ようやく辞書を頻繁に使い始めるようになったのは仕事上で英語を使い始めるようになってから。
そして、それは「電子辞書」だった。
それ以降、約15年間、何度か買い替えながらも、ずっとお世話になっていたのは「電子辞書」だった。

それが少し変わったのが2~3年前、シドニー最後の2年の間通っていた英語のレッスンで、先生から『しっかりした(紙の)辞書を持つと良い』と言われ、日本に帰国時に先生が使っているのと同じ「和英辞書」を購入した。
そして、買って満足して、そのあとしばらく使わないでいた(笑)

ただ、最近になって、なんとかく『(紙の)辞書と仲良くしてみよう』という気になり、特に洋書の読書をするときには、意識してこの辞書を引く機会を増やし始めた。

紙の辞書をもっと使うようにしようかと思い始めたきっかけは、日頃、電子辞書で英語の意味を調べたりする機会は多いけれど、”全く頭には入っていない”ということに気づいたことだった。
電子辞書はホントに便利で、ほんの数秒で意味が調べられるという利点がある一方で、どうしても機械的に「意味だけ分かればいい」という使い方になるので記憶に留まりにくいのではないかと思う。
その点、紙の辞書の方は、良くも悪くも調べたい単語を探すのにより長い時間がかかり、(利点としてよく聞くことでもあるが)調べたい単語の前後の単語たちも目に入るせいもあって、なんとなく記憶に残りやすいような気がする。

ひとつ私がプラスしてやっていることは、シドニー時代の英語の先生からのアドバイスに基づいているのだが、辞書を引いた際に調べた英単語の横に「正の字をつけていく」というもの。
これは、『ああ、これは以前も調べて分からなかった単語だった。』という気づきになる。
そして、以前もこのブログで書いたように、新しい単語は”覚えるまでに4回インプットが必要”ということで、正の字が4になるまでに覚えようというモチベーションにもなっている。(ブログ記事:「覚えるまでにインプット4回!」

このような感じで、これからの人生で、辞書とトモダチになれたらいいなと思っている。

”辞書はともだち、こわくないよ!”


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# by lateblooming | 2020-04-25 12:27 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

コアラな娘の特訓

我が家の娘がオーストラリア企業の日本法人への就職を目指して採用試験を受けることになった。

娘からその会社を紹介してくれたオーストラリア人のJさんへ報告をすると、彼から、採用試験を受けるに当たっては『お父さんから、ビジネス的なメールの書き方など教えてもらうといいよ。』と直接アドバイスされたとのことだった。
確かに、オーストラリアで大学生活を送っていたので、日本語の言葉遣いはやや"子供っぽい"ところがある感じは否めなかったので、非常に的確なアドバイスだったように思う。

そして、それを聞いた私自身も気づいた。
『アドバイス出来ることは色々あるかもな』と。
考えてみれば、(このブログでも書いてきたように)これまで何回か転職してきているので、当然ながら採用試験もそれだけ経験してきていることになる。
更に、これまでの人生で「(対面の)面接試験」では落ちたことがほとんどないので、時々家では、冗談半分で自分のことを"面達(面接の達人)"と呼んでいたのだった(笑)

こうして、私から娘への採用試験に向けた「特訓」が始まった。

主なアドバイスは以下の通りである。

1.オンライン面接
娘はシドニーにいるので、日本の会社との面接試験は「オンライン」で実施されるとのことだった。
だから、最初のアドバイスは、

『オンライン面接について書いたオレのブログを読みなさい!』だった(笑)

娘からは、『ブログ書いてたんだ~』程度の軽い反応だったが、私としては、実際にオンライン面接の経験を整理しておいて良かったと思った。
簡単に言えば、オンライン面接で注意すべきポイントは「目線」で、画面の相手を見ると目線が下がるので出来るだけ"カメラ目線"で話すのがいいということである。(参照:ブログ記事「オンライン面接にご用心」

2.想定問答
面接時の「想定問答」については、まずは娘自身に考えさせる。
その上で足りない部分を補足してあげるのだが、こちらも実は押さえるべきポイントはシンプルだ。想定問答を何十個も暗記するようなことは必要ない。新入社員としての就職試験であれば、面接の際に究極的に訊きたい質問は以下の3つだと思う。

①学校で何を勉強してきたか?
②なぜうちの会社を希望しているのか?
③入社後どんな仕事をしたいか?

この3つを軸に「伝えたいこと」をしっかり考えて返答出来るようにしておく。敢えて数で言えば10個前後だろうか。
ここで一番大事なことは、どんな質問であっても、最終的には準備してあった「伝えたいこと」につなげて返答すること。
つまり、「伝えたいこと」はなんとしても「全部伝え切る」ことを目指す。

3.各面接の心構え
経験上、大抵の会社の面接試験は3回くらい。(ただし、私の甥っ子の場合は、自動車会社へ入社の際に面接試験が約10回もあったらしい!これには驚いたが、一般的にはそこまではやらないのではないだろうか。)
そのそれぞれの「面接の特徴」とその際の「心構え」の違いについては、意外と見逃しがち。
私から娘へのアドバイスは以下の通り。

(1)1次面接
特徴:面接官は人事部の関係者であることが多い。
アドバイス:この面接では、「大学で何を学んできたか」と「志望動機」について訊かれる可能性が高い。自分のやってきたこと、考えていることを「自分の言葉で」答えられるように準備することが大事。

(2)2次面接
特徴:面接官は配属(の可能性が高い)部門の関係者であることが多い。
アドバイス:入社後に一緒に仕事をする「仲間」と思って、緊張感よりもむしろリラックスして、自分を知ってもらうことが重要。そして、『一緒に仕事をしたい』とお互い感じられるかどうかが大事。言ってみれば、大学のプロジェクトで初めてのメンバー同士で自己紹介をするイメージで臨めば良い。

(3)3次面接(最終面接)
特徴:面接官は配属部門の上司または会社役員であることが多い。
アドバイス:ここまでくると、最後はその人物が会社の色(カルチャー)に合うかを見られるので、「自然体」で臨むことが一番大事。その上で、入社後にどんな仕事をしたいかという『情熱』を伝えることが大切。
だから、この最終面接の前に私から娘に送った最後のアドバイス(メッセージ)は、自分自身もこれまでの面接試験でいつも意識している以下の言葉だった。

"焦らず、驕らず、自分らしく!"


そして、娘は無事にその会社から「内定」をいただくことが出来た。

最後に、今回、採用試験に関する娘へのアドバイスについて色々書いてきたが、結局のところ一番大事だったことは本人の「中身」であることは間違いない。
つまり、彼女が大学で『勉強を頑張ってやり抜いたこと』という事実があったからこそ、良い結果に結びついたとのだと思う。
私がしたことは、娘が自分自身の「中身」を自信を持って伝えるための方向性を示したに過ぎない。

こうして、オーストラリアのシドニーで合計約9年間のびのび成長したコアラな娘は、日本で社会人としての一歩を踏み出すことになった。



# by lateblooming | 2020-04-19 12:15 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

コアラな娘の迷い

年が明けた1月、シドニーでオーストラリア人の知人Jさんが娘と直接会って話を聞いてくれ、オーストラリア企業の一つに彼女の話をしてくれることになった。
その後すぐに娘から履歴書をその会社に送ると、先方からもすぐ連絡があった。
『現在、オーストラリアでの採用はないが、日本で働くことに興味があるか?』とのことだった。
つまり、オーストラリア企業の(シドニー本社ではなく)日本法人であれば採用を検討しても良いというオファーである。

娘は悩んだ。
彼女の中では、ずっと大学卒業後もシドニーでそのまま働くことをイメージしていたから、すぐに日本で働くということに気持ちを切り替えられないようだった。
数日間一人で悩み続けて結論が出ない日々を過ごした後、相談したいと連絡があった。
彼女の頭の中では、2つの考えが交錯していて、どっちに進むべきか決められないでいるとのことだった。
ひとつは、シドニーで働きたいが、実際は現地でインターンシップ先すら見つかっていない状況であり、この先追い続けたとしても現地で働ける可能性があるか分からないという考え。
もうひとつは、当初想定していなかった日本での就職のチャンスが目の前にある一方で、それはシドニーで働くことを諦めることにも繋がってしまうという考えである。

私は娘に言った。
『どうしたらいいかただ訊くのではなく、まず自分がどうしたいかを自分で考えて言いなさい!明日までにもう一度考えて電話してくるように。』

電話の向こう側で、娘は泣いているようだった。
これまで、私の前で泣くようなことはほとんどなかった。
きっと、就職活動(インターンシップ探し)が思うように進んでいなかった不安、急に突き付けられた「現地」か「日本」か二者択一の迷い、そして海外で一人で生活している孤独感などが一気にあふれ出たのだろう。
一瞬、私の脳裏には、オーストラリアの森林火災に巻き込まれて涙を流すコアラの姿と娘が重なっていたたまれない気持ちになったが、ここは彼女自身が真剣に考えて覚悟を決めなければいけない局面だと考えていたので、助け舟を出すのはグッと堪えた。

翌日、娘が出した答えは『(声をかけてくれた会社へ)日本で働かせてもらいたいと返答する。』というものだった。

こうして、コアラな娘は、オーストラリア企業の日本法人からの採用(内定)獲得を目指して、就活を始めて最初にして最大のチャンスに挑むことになった。



# by lateblooming | 2020-04-11 15:34 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

コアラな娘の就活

オーストラリアで就職をするには、(多くの外国と同じだと思うが)日本のように「学校を卒業して4月に一斉入社」というのは基本的には無いので、インターンシップなどを通して職業経験(体験)を積んだ上でないと職を得ることは難しい。

海外からの留学生がオーストラリアで現地の会社に就職する為には、一般的な流れとしては以下のステップを踏むことが必要となる。

1.インターンシップ
大学(や大学院)の最終学年の間からか、もしくは卒業して取得出来る「卒業ビザ(Graduate Visa)」の2年間の間にインターンシップをやらせてもらえる会社を見つけて職業経験を積む。

2.採用試験
インターンシップで職業経験を積んだ上で、(インターンシップをした会社や他の会社の)採用試験(主に面接)を受けて就職。

3.ビジネスビザ取得
就職は出来たとしても、「卒業ビザ」は2年で切れてしまう。つまり、もっと長く現地で働き続けるには、それまでの働きを認めてもらい「ビジネスビザ(Working Visa)」を会社に出してもらうか、「永住ビザ(Permanent Visa)」を取得しなければならない。いずれのハードルも非常に高いので、多くの外国人(留学生)はやむなく1年から長くて2年弱現地で働いて母国へ帰って再就職先を探すケースが多い。

そして、我が家の娘も、上記のように卒業後もシドニーに残って「現地で働く」ことを希望しているようであった。

しかし、ただでさえ普段は(娘はシドニーで私と奥さんは東京で)離れて生活している上、娘はコアラのように何を考えているかよく分からず何かを相談してくることもほとんどないため、一体彼女がどういった考えを持ってどの程度就職活動をしているのかサッパリ見えてこなかった。

12月に「大学の卒業制作」を見に行った際に娘に直接聞いたところ、現地の企業複数社にインターンシップ応募をしてはいるが、『全然返答がない』とのことで、”壁にぶつかり”何をしたらいいのか分からず焦り始めていた状況であった。
確かに、大学に通う間は課題に追われて学業も大変だった上、一番学校が忙しくなる最終学年の年に(我々親が先に帰国することになり)「初めての一人暮らし」を始めたこともあり、まともに就職活動が出来なかったのもしょうがない部分もあるが、私から見る限り、現地での就職を『少し甘く見ていた』感じは否めなかった。
とりあえず娘からは、現地でどんな企業にアプローチしているのかや希望する仕事などを聞いた。

ちょうどその翌日に、私はシドニー時代に親しくなったオーストラリア人の知人に久しぶりに会えることになっていた。
そこで、試しに彼の会社でインターンシップなどやっているか訊いてみると、インターンシップにも幾つか種類があることを教えてくれた上で、「一番短い数日間のインターンシップ(職業体験)プログラム」について確認してみてくれるとのこと、更には、オーストラリアの不動産・建設ビジネス最大手の会社に知人がいるので、興味があれば話が出来るかもしれないとまで言ってくれた。
なんとその会社は、娘が前日に『アプローチしているが返事がない』と話していた会社であった!
私が娘が非常に興味を持っている企業であることを伝えると、彼は親切にも『彼女から自分にResume(履歴書)を送ってくれれば、一度直接会って話を聞くよ。』とまで言ってくれたのだった。

シドニーにいる間一生懸命仕事をして、その仕事を通じて出会った人と良い関係を築いていたことが、まさか自分の家族にまで良い影響を及ぼすことになるとは夢にも思わなかったので、非常に感慨深いものがあった。

これをきっかけに、コアラな娘の就職活動は急速に動き始めた。



# by lateblooming | 2020-04-04 12:12 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

SWAT(スワット)といえば、刑事ものドラマや映画で時々出てくる「特別機動隊」のことだ。
Special Weapons and Tacticsを略してSWAT。
ごっつい武器を携えたイカツイ強そうな男たちだ。

実はこのswatという英単語、同じスペルと発音で「(ハエなどを、手または平たいもので)ぴしゃりと打つ」という意味がある。(この場合は動詞)
ちなみに、名詞では「ハエたたき」という意味もある。

そうなると下記のようなシチュエーションなんかどうだろう。

SWAT teams are swatting flies with swats.(スワットチームがハエたたきでハエをぴしゃりと打っている。)

想像してみよう。あの完全武装した男たちが武器をハエたたきに持ち替えてブンブン振り回している姿を。かなり滑稽ではないか!?

ということで、swatという単語を見かけたら、ぜひこのシーンを思い出してクスッとしながら意味を思い出そう。


# by lateblooming | 2020-03-29 15:19 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

知っている「英単語」にこれまで知らなかった別の意味があることが分かると、”知られざる発見”をしたようでなんかちょっと嬉しい。

先日、洋書の読書をしている最中、文中に「count」という単語が出てきた。

countといえば、「カウントする」とすでに日本語としても使っている通り、『~を数える』という動詞でお馴染みの単語である。

しかし、文中のcountはどうやら「名詞」で使われているようであり、どうしても”数”にも関係なさそうなのだ。
そして、辞書を引いてみた。

すると、countには、同じスペルかつ同じ発音で、『伯爵』という意味があったのだ!

だから、こんな文だってあるかもしれない。
We counted the number of counts present at the party. (私たちはそのパーティーに出席している伯爵の数を数えた。)

更に、頑張って英語の試験勉強をしたことのあるヒトなら、count onで『~に頼る、~を当てにする』なんて熟語も覚えたかもしれない。
そしたら、下記のような例文を作ってもいい。

I counted on one of the counts to help me. (私は伯爵の一人に私を助けてくれるよう頼った。)

こんな”言葉遊び”のような感覚で英語の語彙数を少しでも増やしていけたらいいなと思っている。(「伯爵」なんて単語はめったに使う機会はないけどね・笑)





# by lateblooming | 2020-03-28 13:07 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

「0.1歩」で前へ!

何かを上達するには、練習を「毎日続ける」ことがいいことは分かっている。
そして、「毎日続ける」ことがどれだけ難しいかということはもっとよく分かっている。

自分の希望としては、できれば、、

毎日、洋書の読書をしたい。
毎日、運動をしたい。
毎日、仕事に関連する勉強もしたい。

全てが思い通りに出来た日は、気分も良く、『よし!これを明日からも続けていこう!!』と心に誓う。
それなのに、その翌日には前日の決心はどこへやら、「何一つやらない」ばかりか、シャワーすら浴びずにだらしなく朝まで寝てしまったりする。朝目覚めて、いとも簡単に挫けてしまったことに自己嫌悪感を覚える。
そして、自分の中の挫折感が消えるまで、再び動き出すのに時間を要してしまう。
そんなことをこれまで何度繰り返しているだろうか。

「1つずつ」でも積み上げていきたいけれど、その「1つ」が難しい。
じゃあどうする?!

最近、少し考え方を変えてみた。

「1」が難しければ、もっと小さい「0.1」ではどうだろうか!?


と。
つまり、これまでやろうと意気込んでいた「やりたいことのレベル」を大幅に緩和して、出来るだけ小さいところからやってみようと考えるようにした。

例えば、私の場合は、下記のように「毎日やりたいと思うこと(日々の目標)」をより小さく刻んでみた。

洋書の読書であれば、「1章ずつ」読もうとしていたのを、もっと短い「1パッセージずつ」でも毎日読み進めよう。
運動については、「外でジョギング」しなくても、「家でストレッチ」は毎日やろう。
仕事については、毎日「業界の記事」を1つでも読もう。「今日やった仕事の振り返り」を数分だけでも。

といった具合に。

つい先日、ちょうどこういった『日々の目標を小さくする』やり方の背中を押してくれるような記事(『大きな目標を達成したければ、小さな習慣から始めなさい』(HBR、サビーナ・ナワズ))にも出会うことができたこともあり、まだ成功するか分からないけれど、今はこのやり方を日々の生活に取り込もうとしているところである。

「0」はどこまでいっても「0」だが、たとえ(「1」にも満たない)「0.1」だとしてもきっと”塵も積もれば山となる”に違いない!

大きな目標に向けて、一歩ずつ進めないのなら、0.1歩ずつでも前へ進んでいきたい。




# by lateblooming | 2020-03-14 19:33 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

男性も活躍!通訳の仕事

「通訳者」と聞くと、なんとなく女性のイメージある。
実際に、これまで約一年の間に、既に十数人の通訳者さんと仕事をする機会があったが、全て女性であった。

ただ、先日初めて男性の通訳者の方と一緒に仕事をする機会があった。
日本オフィスのトップ(香港人男性)が出席する幾つかのミーティングで逐次通訳を対応していただいたが、とてもプロフェッショナルで、いずれも良いミーティングとなった。

「通訳の仕事」や「いい通訳者」については、既に以前(ブログ記事『いい通訳者はビジネスを救う』)に書いた通りであるが、今回は”男性の通訳者さんならではの良さ”についても見えた気がするので、下記に紹介したい。

1.シンクロ率が高い
当たり前のことかもしれないが、男性と女性では、「声のトーン」や「言葉遣い」が違う。
つまり、「男性の言葉を男性が訳し伝える(英語⇒日本語)」ことでより”本人の発言に近くなる”ように感じられるのである。
ちなみに、男性の言葉を女性が訳して発言する場合には、微妙な感覚かもしれないが、”別人に訳してもらっている感”がどうしても伴ってしまう。
発言者と通訳者の「シンクロ率」が高くなることで、通訳者を介したとしても、あたかも発言者本人が発言したかのように感じられ『親近感』も増すことにつながるのでメリットは決して小さくはない。

そう考えると、スポーツの現場では、男性通訳者を見かけるシーンが結構あることもこの「シンクロ率」を重視しているからではないだろうか。
個人的には、男性通訳者としてすぐに頭に思い浮かぶのは、かつて、サッカー日本代表の監督フィリップ・トルシエ氏の通訳をしていたフローラン・ダバディ氏である。
あの熱くまくし立てるようなトルシエ監督の通訳は、男性であるダバディ氏でなければ決して務まらなかったと思う。
ただ、時に監督本人よりも「熱くなる」ダバディ氏の場合は、シンクロ率が”100%を超えてしまっていた”気がしないでもない(笑)

2.ビジネスの勘所を上手く伝えられる
ビジネスミーティングの場で、ビジネスの勘所を押えているかどうかは非常に重要である。
もちろん、これは決して男性だからあって女性だからないという訳ではないのだが、おそらく相対的に男性の通訳者の方がビジネスの経験値は高いように感じた。
これは完全にまだ私の推測の域を出ないが、女性の通訳者は「英語の勉強の延長線上」に通訳者の仕事があるのに対して、男性の通訳者は、「グローバルビジネスの経験の延長線上」に通訳の仕事をしている人が多いのではないかと思う。

残念ながら、今回せっかく一緒に仕事を出来る機会があった男性通訳者の方とほとんどミーティングの後お話が出来なかったので、どういう経緯で通訳の仕事をしているのか聞けなかった。
またお会いする機会があれば、ぜひ確認してみたい!


最後に、正直自分自身が、これまで通訳の仕事はどちらかというと”女性に適した仕事”のように感じていた中で、男性の通訳者さんの良さを目の当たりにして、大切な気付きをもらえた気がする。
一番大事なことは、もはや「女性の仕事」「男性の仕事」というような考えに引っ張られずに、やりたい仕事に思い切ってチャレンジすることだと。
そうすることで、むしろ、『貴重な存在』として大いに価値を発揮できるかもしれないと考えるようになった。


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# by lateblooming | 2020-02-29 17:21 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

シドニーから日本へ帰国し、初めて外資系企業の日本オフィスで働くようになって無事に1年が経過!
やはり日本企業で働いていた時よりも、日常的に英語に触れたり使ったりする機会は実際に多かった。
その中で、ひとつ確信したことがある。それは、

使える英語は「日本語脳」で考える!!

ということだ。

『え?!英語は「英語脳」で考えるのがいいんじゃないの??』
と言いたくなるのはよく分かる。これまで、私もそういう考え方は何度も耳にしてきたから。
「英語脳」で考えるとは、概して”英語は(一旦日本語に訳すことなく)そのまま英語の語順で考える”ようにするのが良いという考え方である。
つまり、日本人は英語を頭の中で一旦日本語に直して考えるクセがついているから英語がデキないのである!という主張に基づいている。
これに対してワタシは言いたい。

日本人が外国語を日本語に訳して理解して何が悪い!!

と。

そもそも、「英語脳」というものがどういう脳なのか一生懸命イメージしようとしてもなかなか難しい。”筋肉ムキムキの脳”とか”なんか毛むくじゃらな脳”みたいな絵が思い浮かぶ程度の想像力しか持ち合わせていないので、どうもしっくりこない。

そういうイメージの話はこのくらいにしておくとして、この1年の日本における外資系企業での実務体験から感じたことは、英語と日本語を正しく変換することこそが最も必要とされる能力であるということ。

これは、実際のビジネスシーンを考えればすぐ分かる。
日本の市場で起こっていることを正しく英語で社内に展開し(日本語⇒英語)、反対にグローバル市場で起こっていることを社内や顧客と共有する(英語⇒日本語)とき。
また、外国人と日本人が同席するミーティングで、(通訳者を介す介さないにかかわらず、)英語と日本語が飛び交うとき(英語⇔日本語)など。
そう、常に日本人が本来持ち合わせている「日本語脳」をフル回転させて、英語を日本語に訳し、日本語を英語に訳すという作業を行っているのである。
だから、決して自分の頭の中をすっかり取り替えなければ英語が使えないわけではなく、むしろ、これまで学校でも勉強してきたような「英語を日本語に正しく訳す」ことや「日本語の文章から正しい文法で英作文を作る」ということはとても大切なことで、それにもっと磨きをかけていくことが大事であると感じている。

念のため断っておくが、英語を英語で考えるという「英語脳」を全否定しているわけではない。
もし、海外で、職場が外国人ばかりで、顧客も外国人ばかりの仕事環境であれば、日本語を介さずに英語を英語で考えていくことが最も効率的かつ求められる能力であることは容易に想像がつく。
そして、これはある程度、そういった環境に身を置いていないとなかなか身につかないスキルであるように思う。

ということで、日本で働いている身としては、これまで通り「日本語脳」で使える英語を身につけられるように頑張りたい!



# by lateblooming | 2020-02-24 12:30 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

コアラな娘の卒業制作

奥さんと共に帰国して約1年になろうとするとき、シドニーに一人残り大学に通っていた娘は、日々、卒業に向けた最後の課題に必死で取り組んでいた。

建築系の学部で勉強をする娘は、一緒にシドニーに住んでいるときから、通常のチーム課題をやるために大学に泊まり込んだりするのは日常茶飯事であったが、「卒業制作」はそれに輪をかけて”大変な様子”だった。
ただ、”大変な様子”とは言ったものの、コアラのように口数が少ない娘からは基本的に日常何が起こっているか全く連絡がないので、実際のところどの程度タイヘンな状況なのかは今ひとつ掴みにくい。

奥さんが、『大学が忙しいの?ご飯はちゃんと食べているの?』とLINEでメッセージを送っても、
コアラな娘からは、『一応、食べています。なんとか大丈夫です。』程度の返答しか返ってこないので、時々なんとか”生存確認”だけは出来ている状況であった。

そうした期間がしばらく続いた後、娘から、無事に卒業制作の提出が終わったとの連絡があった。
加えて、生徒たちの作品が数日間大学内に展示され、一般にも公開されるということだった。

『娘が頑張った証(あかし)である卒業制作は見ておこう。』

と、奥さんと一緒に数日休みを取って、娘の卒業制作の「作品」、そして一年振りに娘の「顔」を見に、シドニーに向かった。


そして、久しぶりのシドニー空港!到着ロビーで、奥さんと共に娘と感動の再会と抱擁、、と期待していたものの、待ち合わせをしていた娘がなかなか現れない!ついには、待ちくたびれた奥さんは娘に『どこにいるの!?(怒)』とメッセージを送る始末。
ようやく現れた娘は、『ゴメン、ゴメン』と大して悪びれる様子もなし。
自分たちはすっかり「時間にキッチリした日本の生活」に慣れ、娘は完全に「緩やかに時が流れるオーストラリアの生活」に馴染んでいることに気づかされた。
また、やはり大学が忙しくてまともに食べていなかったのか、以前よりも全体的に痩せてしまった娘の姿は少々痛々しく、日本帰国後にたっぷり増えた自分の腹回りの肉を分けてあげたい衝動に駆られた(苦笑)

その後、一緒に娘の大学へ、卒業制作の展示を見にいった。
多くの作品が並ぶ中に、娘の作品を見つけたときには、

『本当にちゃんと勉強してたんだな。』

としみじみと思った。

(ちなみに、彼女が選んだテーマは、シドニー郊外にある実際の街ウェストミード(Westmead)の地域開発を検討するというものだった。)

展示室から外に出ると、学部の卒業見込みの生徒名が書かれた大きなボードが目に入った。
海外留学の経験のない自分にとっては、こういうのは単純にテンションが上がる。
娘を引っ張ってきて、珍しく二人で記念撮影!


こうして、娘が無事に大学卒業を迎えられることになって本来はヤレヤレといきたいところだが、大学での勉強に手いっぱいだった彼女は、これから「就職活動」を始めることになるのだった。

果たして、我が家のコアラな娘は、このままシドニーに残るのだろうか?!それとも日本に帰ってくることになるのだろうか?!


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# by lateblooming | 2020-02-16 15:35 | シドニーで大きなチャレンジ | Comments(0)

ピラティスはじめました

『今年はもっと身体を引き締めて、走れる距離も伸ばしたい。』
今年の抱負のひとつだ。

そして、新年を迎えて1月も終わろうとする頃にふと気づく。
『昨年から何も変わっていないな。。』
と。
これではマズイ!!

特にワタシの場合、ちょうど1年前の1月末にシドニーから日本へ帰国し、食生活もかなり変わった。
食生活の変化がいい方向へ向かえば問題ないのだが、それが見事に好ましくない方向、つまり「体重増」へ向かってしまった。
その大きな要因としては、以前のシドニーでは平日の夜はほとんど家で奥さんが作ってくれるご飯を食べていたが、帰国後は仕事の環境も内容も大きく変わり、会食の機会を含めて昼も夜も「外食」の機会が非常に増えたことだと考えられる。
いずれにせよ、昨年一年は、”日本食はヘルシーだからどんだけ食べても太らない”というのは幻想であることを痛感した(苦笑)

そのようなわけで、身体をもっとフィットすべく今年は何か新しい習慣を始めたいと考えていた。
そして、ついに2月から『ピラティス(Pilates)』のスタジオに通い始めることにした!

ピラティスというのは、1920 年代に、ドイツ人従軍看護師ジョセフ・ピラティス氏がリハビリを目的として生み出した開発したエクササイズだということを知った。
参照:zen place pilatesのウェブサイト「ピラティスの歴史」

これは、まさに体が硬くてケガが多い自分にとっては、体幹(コア)トレーニングとしても柔軟性アップの為にも、なんか良さそうだと感じた。
何より、これまで経験したことがない新しいことをやるのはワクワクする。

この先、このピラティスが「健康」や「仕事」を含めた「日々の生活」にどういったポジティブな影響を及ぼすのか?
それ以前に、果たして無事に通い続けられるのか?!について、またこのブログで報告したいと思う。

結果はどうなるか分からないけれど、この時点で、少なくとも1つはハッキリ言えることがある。

『今年、新しいことをはじめました!』

と。


# by lateblooming | 2020-02-02 15:43 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

先日、奥さんのシドニー時代からの友人である香港人女性Vちゃんが来日中とのことで、3人で一緒に食事をする機会があった。
Vちゃんは、香港で広く話される広東語はもちろんマンダリン(北京語)も話せるのに加え、英語もバッチリ。そして更に、日本語も一般会話レベルであればほぼ問題ないレベルなのだ!
だから、私たちとの会話の90%くらいは日本語で、ときどき日本語で説明しきれないときに英語で話すといった感じ。

例えば、3人で話していて私が奥さんと何かのトピックスで意見が合わない時など、Vちゃんから『まあ、お互いの価値観が違うので、どちらが間違っているとかないですよ。』などと流暢な日本語でその場を収められてしまうほど。
彼女はまだ20代半ばである!!どうしたら若くしてこんな”仕上がり”になるのかと、ただただ感心させられるばかりであった。

そして、その日本語はほとんどが香港に住んでいたときに勉強して身につけたと言う。
そうすると、もちろん訊きたくなってしまう質問は、

『どうやって日本語を勉強したの?!』

である。

そして、その返答に驚く。

『AKB48の出るテレビ番組を観て覚えました。』

とのこと!!

そう、VちゃんはAKB48の大ファンで、実は今回の来日も東京ドームシティホールでのAKB48のコンサートを観ることが目的だったのである。

彼女はすぐに続けて、『(テレビ番組を観て覚えたから)まだ日本語を読んだり書いたりするのはとても苦手です。もっと勉強しないと。』

と謙遜。
『それだけ話せれば十分だよ!!』と思わず奥さんと声をそろえて突っ込んでしまうほどの会話力をAKB48の番組から習得したというのは本当にスゴイ。

彼女の話を聞いて、好きな外国人アーティストやアイドルに対する「情熱」の強さは、「外国語の習得」に大きくプラスに働くことがあると確信した。

これは、自分の英語力アップのためにも、何かヒントになりそーだ。



# by lateblooming | 2020-01-26 13:54 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

仕事をするにも、勉強するにも、そして遊ぶにも、まず何より「健康」が大切であるのは言うまでもない。

「健康第一」の生活を送る上で大事にしている習慣や健康法は何ですか?

今、私がそう訊かれたとしたら、『毎朝、冷水シャワーを浴びること。』と答えると思う。

そんなことを言うと、奥さんからは『コワイ』と言われ、”何かのカルト教団に影響されてるんじゃないの?”と言わんばかりの怪訝な顔をされる。
もちろん、そんなワケではない!

「朝の冷水シャワー」を始めたきっかけは、1年半以上前に読んだある記事がきっかけであった。
それは『冷水シャワーを浴びると病欠が減る』というタイトルの記事であった。
もし、そのような記事を一般的な「健康雑誌」に見かけていたとしたら、『ふーん、そういう健康法もあるんだ』程度で敢えて記事を読むことすらしなかったかもしれない。
それがなぜ興味を持ったかというと、その記事を見かけたのが有名な「ビジネス誌」である「ハーバード・ビジネス・レビュー(Harvard Business Review)」だったからだ。

『ビジネス誌に冷水シャワー?!なんか面白そうだ。』と。

記事によると、やり方はいたって簡単。
「朝のシャワーを終える間際に温水から冷水に切り替えて、30秒、60秒、ないし90秒間、冷たい水を浴びる。」というものであった。(この記事に興味を持った方がいたら、一番下にリンクを貼り付けるのでどうぞ。)

記事を読んだ後、早速試してみることにした。
私の場合は、毎朝、ヒドイ寝ぐせ直しの為にシャワーを浴びていたので、温かいシャワーで頭を洗った後、最後に60秒だけ冷たいシャワーを浴びることにした。(60秒は”かなり早口”なので、実際はもっと短い。)
『取りあえずちょっとの間続けてみるか。』という気持ちで。

その後、実はなんだかんだと「朝の冷水シャワー」は、1年半以上も続いている。
そしてその間、確かに、病気で仕事を休んだことは一度もない。
正直、「朝の冷水シャワー」が直接の原因かどうかは分からない。ただ、少なくとも「健康」でいられていることと、「朝、頭がスッキリする」というのが気に入って続けている。

勘違いして欲しくないのは、私は決して”冷水シャワー伝道師”になりたいわけではない(笑)

ただ、ここで一つ言いたかったのは、

何かを『面白い』と感じて興味を持ったことをやってみたら、『意外と良かった』ということがあるということ。

そういったことを大事にしたいなと思っている。


参考までに、私が読んだ「冷水シャワー」の記事(リンク)はこちら。

『冷水シャワーを浴びると病欠が減る』(アリソン・ビアード:「ハーバード・ビジネス・レビュー」のシニアエディター)

ちなみに、私なりのコツは、温かいシャワーから冷たいシャワーに切り替える時に”躊躇しないで一気に切り替える”ということデス。




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# by lateblooming | 2020-01-18 13:59 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

自分の芝も意外と青い

「隣の芝は青い(青く見える)」とはよく聞くことわざのひとつ。
「他人のものは何でも良くみえるものだ」といった意味で覚えているのではないだろうか。
私も少し前まではそう理解していたのだが、次の話を聞いてからは少し違う見方もするようになった。
その話を少し紹介したい。

その話とは、ラッセル・ハーマン・コンウェル(Russell Herman Conwell)の「エーカーズ・オブ・ダイヤモンド(Acres of Diamonds)」である。
事実に基づいた話だそうだ。

話の概要は以下の通り。

アフリカに移り住んだ一人の農夫の話。
この農夫は、ある日、自分と同じような他の移住者がアフリカでダイヤモンドの鉱脈を発見して莫大な富を築いたという話を聞く。
その農夫は、すぐに自分の農場を売りダイヤモンドを探しはじめることにした。そして、広大なアフリカ大陸をダイヤモンドの鉱脈を探すことに残りの生涯を費やした。しかし、市場で高値がつくようなダイヤモンドの原石は一向に見つからず、意気消沈し、一文無しとなり、自暴自棄となり、最後は川に身を投げ溺れ死んでしまった。

という、『他人のものが良く見えて失敗した』という(なんとも残酷な)ストーリーであるが、大事なのは「その話の続き」の方だ。

ではその続きを。

この農夫がダイヤモンドを探してアフリカを駆けずり回っている間のこと、その農夫から農場を購入した男性が、ある日、その土地を横切る小川で大きな見慣れない石を見つけた。
調べてみると、その石は莫大な価値のある素晴らしいダイヤモンドの原石であることが分かった。更には、その農場がそういった価値のある石で覆われていることも判明した。
つまり、最初の農夫は文字通り”何エーカーものダイヤモンド(Acres of Diamonds)”を所有していたのに、他の場所にそれを探し求める為に、その価値に比べたらほとんどただ同然で売ってしまったということである。
彼は、もっと時間をかけて、自分が探すべきダイヤモンドの原石がどんなものなのか調べて、まずは自分が所有する土地を探していたとしたら彼が求めていた大きな富を自分の土地で持つことが出来ていたのに。

というストーリーである。

要するに、この話全体を通してのメッセージは、『私たちそれぞれが、現時点で、自分自身の”ダイヤモンド”の真ん中に立っているという事実を知ることが大事である。』ということである。
自分の今いる場所こそが、青い芝すなわち”Greener Pastures”(直訳すると、より青い牧草地)かもしれないのだ。
つまり、まずは今いる状況の中で、今やっていることに一生懸命取り組むことこそが何より大切なのだと理解した。

私自身は、この話から『隣の芝が青く見えるとき、その一方で、他の人からは自分の芝も意外と青く見えているのかもしれない。』そんな風な考え方を出来るようになった。

このことは「自分の仕事」を続ける上でとても役立っている。
具体的には、自分がやっている仕事である『カジノを含む統合型リゾート(IR)』の仕事を考えたとき、これまでに何度か「違う仕事」を考えなければならないような状況に立たされたことがある。(このブログでも書いたけれど)約1年前もシドニーで正にそういった状況であり、ちょうどそんな時に、英語の勉強を通してここで紹介した話とそのメッセージを学んだ。
そして、『紆余曲折ありながらも自分が長年関わり続けてきた仕事こそが、これからも追及してみる価値のある仕事ではないか。』という結論に達することができ、幸運にも今もやりたい仕事に関わり続けることが出来ている。

最近でも、自分が携わっているIR業界に関わるスキャンダルの報道で少々気が滅入りそうにもなるが、そんな時だからこそ、「自分の仕事」そして「自分の携わる業界」の将来性を信じて、今の自分の仕事を追求していこうと思っている。

自分の芝は意外に、いや、絶対青いと信じて!!


# by lateblooming | 2020-01-11 12:44 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

外資系企業の日本オフィスでの業務において、欠かせないものの一つが「翻訳作業」である。
特に、自分が関わっているIR(統合型リゾート)/カジノビジネスにおいては、政府や自治体のIR関連チームの方々から海外の既存施設での開発実績や運営状況について詳細な情報を要求されることがしばしばある。
そして、その多くの場合、我々が受け取る質問リストは「日本語」である。
そうなると、通常以下のようなプロセスが発生する。

①日本サイドで、質問リストの日本語を英語に翻訳(英訳)する
②本社/海外拠点サイドで、英訳された質問リストに対して英語で回答を準備する
③日本サイドで、回答の英語を再度日本語に翻訳(和訳)する

つまり、英訳と和訳がセットで発生することになるのである!

提出期限やボリュームに合わせて、その都度、外部の翻訳会社に依頼したり内部で翻訳したりと臨機応変に対応することになる。
あまりにボリュームがある場合には、翻訳会社からの見積り金額が数百万円(!?)かかるといった話や、『(翻訳の)仕事が混んでいて対応出来ない』と断られたりするケースもある。

そういった状況になると、『今、(施設が開発前で売上が上がっていない)IR業界において一番儲かっているのは、きっと翻訳会社だよなー(笑)』といった冗談を言いながら、自分でも社内での翻訳作業に関わることがある。

そんな時の”強い味方”は「オンライン翻訳」である。
なんといっても、昨今のオンライン翻訳技術の進歩と使いやすさには目を見張るものがある。
思えばワタシが社会人になったばかりの頃というのは、ちょうどノートパソコンが社員一人一台配布されることになった頃、ファックスからeメールへと変わり、ポケベルから携帯電話への時代である。かれこれ約20年も前のことだろうか。その当時使った「翻訳ソフト」は、本当にヒドかった!自分自身の英語レベルの低さを完全に棚に上げて言えば、ビジネスレベルの英語の和訳・英訳にはほとんど役に立たず、敢えて言うならば、「翻訳ソフト」が訳し出してくるトンチンカンな日本語を見て面白がるのに一番使った気がする。(ちょっと大袈裟か)
いずれにせよ、そんな記憶を持ちつつ、恐る恐る最新のオンライン翻訳を使ってみると、なんとこれが素晴らしい!!”かなり使える”のである。

例えば、私が手っ取り早く利用したのが、Googleで「翻訳」と検索すると、一番上に日本語と英語を入力するボックスが出てきて、そこにどちらかの言語を入れるだけで、瞬時に「和訳」または「英訳」をやってくれるのである。
特に私の場合、「和訳」で大活躍であった。長文の英語でも一瞬で和訳してくれ、この日本語訳も不自然なところが少なく、かなりの部分はそのまま使えるレベルであった。特に、関係代名詞などが入った長い文章も驚くほど完璧に意味をつないでくれて感動すらしてしまった。
昭和・平成の時代を経てこの令和の時代、オンライン翻訳技術の進歩は凄いレベルまで到達していることを感慨深く思うとともに、『和訳』の業務において”オンライン翻訳くん”はホントに頼りになる”相棒”であると感じた。

しかしながら一方で、『英訳』に使うとなると、”オンライン翻訳くん”も残念ながらまだまだ役不足の感が否めなかった。
長めの日本語の文章を入力して結果として表示された英語訳をそのまま使えることは、ほぼゼロであったと言える。
それだけ、日本語から英語に翻訳する際には「適した単語の選び方」や「ニュアンスを正しく伝えること」が非常に難しいのだということを実感した。
つまり、『英訳』にオンライン翻訳を使う際には、『見直すための英語力』が非常に重要ということになるのである。

このように仕事を通して、最新のオンライン翻訳技術に触れてみて最終的に感じたのは次のことだった。

翻訳技術に完全に頼れる世の中は、まだ先の話だな。

と。

『近い将来、スマホの翻訳アプリがあれば、英語の勉強なんて必要なくなるでしょ』なんて思っているヒトがいるとしたら、それは意外と期待するよりも”未来の話”になるんじゃないかな~



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# by lateblooming | 2019-12-29 14:03 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

通訳にチャレンジ

”新しい職場で通訳(Interpretation)が必要な場面があったら『私がやります』って言うのよ!”

とは、シドニーを去る前に英語の先生から言われたアドバイスであった。
『えー、それはまだムリですよ~』と言いながら見た先生の顔は冗談で言っているのではなさそうだった。
”通訳が出来るまでに自分の英語が上達したということ?!” いやいや、それはナイだろうし、一体どういうことだろうか?と思ったが、それ以上は聞き直すことは出来ず、そのアドバイスの真意までは理解出来なかった。

そうして、日本で初めて外資系企業で仕事するようになってからも、なんとなく先生からの言葉は常に頭の片隅にあった。
ただし、社内で通訳者(an interpreter)が必要な場合は、大抵は外部の通訳者を手配していたので、実際に自分が通訳をする場面はなかなか思いつかなかった。

しかし、日本で働くようになってから1年弱の間に、2度、通訳をする機会があったのだ!
それは以下のような場面だった。

1度目は、マカオで運営されている自社のIR(統合型リゾート)施設に、政府のIR関係者数名が視察に来た際だった。
一通りIR施設を見て回った後、来客者である政府関係者と本社のエグゼクティブメンバーとのミーティングに同席していた。
その際には、先方が手配していた日本人通訳者も同席していたので、その通訳者を介して意見交換は問題なく進行していた。
ただ、終盤になって話題がゲーミング(カジノ)関連の質疑になった途端に、その通訳者が会話の内容が理解出来ずに苦戦しているのは誰の目にも明らかだった。
そこで、とっさに私が間に入って”通訳”をすることになり、その後しばらくは”通訳者(風)”の役割を担うことになったのだった。
初めての通訳者体験で、もちろんドキドキで、とにかくガムシャラにベストを尽くすだけだった。
会議が終わった後、通訳者の方と政府関係者の方々からお礼を言われ、なんとか形にはなったと安堵すると同時に役に立てたことが嬉しかった。

2度目は、ある自治体に対する自分たちのIRコンセプト説明のプレゼンでの場だった。
これは会議の数日前に突然話が舞い込んできた。
通常の意見交換時は外部の(プロの)通訳者に頼むが、重要なプレゼン部分は外国人マネジメントメンバーが英語で説明し、それを「内容が正しく伝えられる自社メンバーが日本語で話すべき」という案が浮上したためだった。その役割がワタシということであった。
プレゼン本番では、ピンと張りつめた空気の会議室の中、外国人メンバーの横に立って、英語・日本語で交互に説明を行った。
これは、会議の通訳とは違って、プレゼンの内容を頭に叩き込んで、ほとんど「意訳」で対応する作戦を取った。だからこそ、プレゼン資料の内容とは別の話をしはじめるときはかなり冷や汗ものだった。途中一度、聞き取れなかった箇所を聞き直すような場面も出てしまったが、なんとかやり切った。
会議の後に、本物の通訳者の方から、『あんなに長いセンテンスをメモを取らずに通訳するなんて、サスガですね~』などと声をかけられた際には、只々『いえいえ』と恐縮するばかりであった。確かに頭の中にあるプレゼン内容を基に意訳していたので、一見するとそーいう風にも見えたのかもと心の中で思いながら。

こうして、業務上で初めて”通訳(らしき)”仕事をする経験をしたのだった。英語に関しては、これが今年一番の「アチーブメント(Achievement)/達成」と言えるかもしれない。
思い切って初めてのことにチャレンジしたおかげで、これまでに知らなかった領域に足を踏み入れることが出来た気がする。
これこそが、英語の先生の言わんとする事だったのかもしれない。

「通訳」については、一度基本を学んでみたいなという考えも持つようになった。


# by lateblooming | 2019-12-22 11:49 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

初めて外資系企業の日本オフィスで働くことになってまだ1年経っていないが、既に10数名の(主に日英の)通訳者の方々と一緒に仕事をする機会があった。
そういった機会を通して、「通訳の仕事は外国語と日本語のコミュニケーションのサポートである」と一概には言えないほど、通訳者は非常に重要な役割を担うと感じるようになっている。

ビジネスシーンの中でよく使われる通訳の種類は大きくは3つ。「逐次通訳」と「同時通訳」と「ウィスパリング」である。
それぞれの特徴とその重要な役割はだいたい以下の通り。

■「逐次通訳」
主に会議などで使われる。
主な流れとしては、外国人が英語で話して、区切りのいいところで通訳者は相手の日本人に対して日本語に訳す。それを言いたいことが一通り終わるまで続ける。そして、今度は反対に日本人が日本語で話す内容を英語にして外国人に伝える。日本語から英語に訳す場合も同様に、区切りのいいところで英語に訳す。この一連の流れを通訳者は大抵一人で繰り返す。
当然ながら、ビジネスの場におけるコミュニケーションは『一言一言が重要』である。
従って、通訳が正確であることはもちろん、言葉のニュアンスまで上手く相手に伝わることも大切になる。
通訳の良し悪しは、会議全体の雰囲気や両者の信頼関係構築にも影響を及ぼすと言っても過言ではない。

■「同時通訳」
主にセミナーなどでプレゼンテーションやパネルディスカッションなどで使われる。
大きな会場では、多くの場合通訳者は会場後方のブースの中にいて、話し手の話す内容を同時に訳していく。それにより、会場にいる参加者は、英語と日本語を切り替えられる「インカム」を付けることによって、外国人の英語によるプレゼンテーションを同時に日本語で聴くことができる。
次から次へと繰り出される英語を間髪入れずに日本語に訳していくことは、どれだけ集中力と技術が要求されるかは想像に難くない。
実際、同時通訳の場合は通訳者が「二人一組」で、長くても15分程度で交代しながら対応する。それだけの集中力と体力が必要ということだろう。
同時通訳の良し悪しが、外国人によるプレゼンの内容が日本人の聴衆に刺さるかどうかに影響を及ぼすことになる。

■「ウィスパリング」
主に懇親会やパーティーなどで、特定の外国人エグゼクティブのために使われる。
その際は、担当する外国人の横にぴったりついて、相手の日本人の会話はさえぎらずに外国人の耳元で”ささやく(whisper)”ように英訳し、外国人の英語を今度は先方に伝わるようにその場で日本語に訳す。上記の「同時通訳」と「逐次通訳」を混合して行うようなイメージだろうか。大抵の場合、会場はうるさいし、話す人たちはお酒も入っているし、会話のトピックスは何が飛び出るか分からないし、かなり神経をつかう通訳であると感じる。
両者の会話が和やかに進みお互いが気持ちよく感じられるかは、通訳者の良し悪しにかかってくると言える。

上記のようなシーンに幾度となく立ち会う機会を持つ中で、「通訳者の良し悪し」についても自分なりにある程度判断出来るようになってきたと思っている。
私が個人的に、ビジネスシーンで「いい通訳者」と感じるのは、以下の3点がしっかりしている方々である。

1.「事前準備」をしっかりしている
いい通訳者は、通訳の現場に来る前にしっかり準備をしている。
それは、事前に渡された情報はもちろん、その業界のこと、その会社のビジネスのこと、出席者のこと等々をしっかり理解した上で、会話に使われるだろう「単語」を調べて正しく伝えられるよう予習しているということ。
実際に、「いい通訳者」だなと思った場合にその通訳者の手元を見ると、”多くの線”や”書き込み”のある資料を持っていることが多い。

2.「数字」を正確に訳せる
ビジネスシーンにおいて「数字」は非常に重要!
数字の単位を正しく、かつスムーズに英語⇒日本語、日本語⇒英語に出来ることはとっても大事。
特にビジネスの話では、普段の生活では馴染みのない単位の数字がポンポン出てくるので、これが一桁でも間違えると全く別の話になってしまって一大事である。プレゼンでも”勝負どころの数字”というのがあるが、それを『非常に大きな』とかいう表現で誤魔化してしまう通訳者の人もいなくない。それはNGである。

3.「綺麗な日本語」を話せる
私が個人的に一番好きなのは、日本語を綺麗に話す通訳者である。
これは非常に大事で、同じ意味の言葉を伝えるにしても、前後の「日本語の言い回し」や「丁寧な言葉遣い」で場の雰囲気も全く変わってくる。
ビジネスシーンという”固い場”だからこそ、「綺麗な日本語」でその場の空気は柔らかくなり両者の距離も近づきやすくなる。


以上のことからも、「いい通訳者」はビジネス上のコミュニケーションのサポートだけでなく、『ビジネスの成否』にまで影響を及ぼす存在であると言えると思う。
今後益々グローバルに広がっていくビジネスの現場において、いい通訳者はビジネスを救う重要な人たちである!



# by lateblooming | 2019-12-01 17:44 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

「女は強し」とは耳にするばかりではなく、日々の生活で実感することが多い。(特にわが家では?!)
それでも、この本に登場する女性・サラには、「強さ」に加えて凄まじい「狂気」すら感じた。

この本とは、シドニーで英語の先生が紹介してくれて読んだ9冊目の本「The Stranger」(Melanie Raabe著)である。
あらかじめご了承いただきたいのだが、正直この本のストーリーを面白いと思ってもらえるように説明出来る自信がない。ちょっと現実離れしているところがあるので、きっとチープに聞こえてしまうと思うので。
それでも、ちょっとストーリーの概要を説明してみると以下の通り。

主人公の女性サラ(Sarah)は小さな息子と二人暮らしをしている。
7年前に、裕福なビジネスマンであった夫のフィリップ(Philip)は南アメリカで、現地で何者かに拉致されてそのまま消息不明になってしまっていた。
辛い年月を経て、彼女はようやくその事実を受け入れて気持ちを新たに生活・仕事・恋愛に頑張ろうと決意する。
そんな矢先、突然『夫のフィリップが発見された』というニュースが舞い込む。まさに”青天のへきれき”である。
困惑するサラが、空港で記者団に囲まれる中、政府のプライベートジェット機から降りてくる夫フィリップを7年振りに再会する。
その瞬間サラは感じる。
『この男は、私の夫フィリップじゃない!』
と。目の前にいるその男は彼女にとって”Stranger(見知らぬ人)”だった。

しかし、そこに居合わせた人たちは誰一人そのことには気づかない。
その後その男と共に家に戻ることになってしまい、サラはその男の正体を暴き追い出そうとするが、その男は彼女の夫フィリップの事はもちろん、夫しかしらないはずの二人の関係まで詳細に知っており、完全に”フィリップを演じている”のである。
そして彼女に言う、
『オレを家から追い出したら、”あの事”を明るみに出すぞ。』
と。それはサラ自身が、そんなことになれば大事な息子と一緒の「今の生活が続けられなくなる」と分かる絶対避けたいことであった。
こうして読者は、
”この男の正体は?目的は?”
”サラがどうしても隠したい”あの事”とは?”
という疑問を抱えながらストリーは展開していくのだった。。


このようなストーリーなので最初の方では、『結婚していたころの写真がないとかあり得るか?!』とか『人付き合いが少なかったとはいえ二人をよく知る知人が全然いないってある?』とか、ツッコミどころが沢山あるのだが、一旦、そういった”揚げ足取り”を止めて読み進めていくと、そのスリリングなストーリー展開にグイグイと引き込まれていった。
そして、主人公の女性サラの時にヒステリックかつ狂暴な行動で「その男(Stranger)」に対峙する様は、正直、男性としてはちょっと引いてしまうほど。良く言えば、なんとなく映画「エイリアン」のリプリー役シガニー・ウィーバーを彷彿させる。
少なくとも、なかなか日本では見かけない女性のタイプだ。

そう考えると、また別のことも頭に浮かぶ。
”大和撫子”(日本人女性)をはじめとするアジア人女性の強さは、何かに耐えることが出来る芯の強さ、言い換えれば「守りの強さ」。
一方で、西洋の女性の強さは、何かを勝ち取るために戦う強さ、言い換えれば「攻めの強さ」。
なのかなと。

いやいや、それとも世の中の女性全てが、”Stranger”とも”エイリアン”とも、そして”だらしない男ども”とも戦う強さを持っているのかもしれない。

そんなことを考えさせられた一冊だった。

女性は強し!
男も負けずに強く!優しく!!

女性は強し、そしてコワイ!?~洋書の読書を楽しむ・9冊目~_e0365677_12054757.jpg

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# by lateblooming | 2019-11-23 12:15 | シドニーで大きなチャレンジ | Comments(0)

「そばかす」と聞くと、最初に思い浮かぶのはやっぱり、

”そばかすなんて気にしないわ~♪”のキャンディ・キャンディだろうか。(昭和生まれですから)

もう少し最近(?)だと、

”大キライだったそばかすをちょっと ひとなでしてタメ息をひとつ♬”

と、ジュディマリの『そばかす』というそのものズバリの曲もあったね。

いずれにしても、「そばかす」には何となくコンプレックスのイメージがあったけれど、以前シドニーにいた頃のカフェでの小さな出来事をきっかけに、ちょっと違うイメージを持つようになった。

ある休日、奥さんと娘と一緒にシドニーのカフェに出かけた。
そこで、注文を取りに来たオーストラリア人の若い女性が何やら娘に話しかけている。
耳を傾けてみたものの、どうしても「聞き取れない単語」があり何を話しているのか分からない。それでもその女性が娘の何かをカワイイ(Cute)と言っているようだということは分かった。娘は照れくさそうに小さな声で『Thank you』と返答していた。
その女性が立ち去った後、娘に『何、ナニ?!』と訊いてみてようやく、娘の顔の「そばかす」がカワイイと言ってくれていたことが分かった。
ちなみに、「そばかす」は英語でfreckleということをその時初めて知った。
それと同時に、以前にどこかで聞いたことはあったが、欧米ではホントに『そばかすはチャーミングポイント』であることを目の当たりにした瞬間であった。

余談ではあるが、「そばかす」を意味するこのfreckle(複数形はfreckles)は、日本人的には非常に発音が難しい!
ひとつの短い単語の中に日本人の苦手なRとLが入っているのでこれをしっかり発音するのは”至難の業”だ。だから、自分が全く聞き取れなかったのもしょーがないと完全に開き直ったが、一方で娘はしっかり聞き取れて同じ発音が出来ていたのを見て、すっかり”オージー娘”になっていた娘の成長を感じることにもなった。

こうやって異文化の環境に身を置くことによって、同じモノであってもポジティブに受け取られたりネガティブに感じられたりと、全く違う見方があるのだということを知ることはとても面白い。

家にこもって”そばかすの数をかぞえてみる”のではなく、もっと外に出て、勇気を出して「異文化」に触れよう!
きっと素敵な出会いがあるから。(とワタシは信じている)




# by lateblooming | 2019-11-09 11:07 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)

恐怖の泡泡カップ

外資系企業には、色々な文化的背景を持った人が集まる。
当然ながら、色々な文化の中には、なかなか日本人には馴染みのない文化もある。

私にとって、その一つが、”泡泡カップ”である。

ある日、職場の集まりで、ある女性が職場の別の女性の行動について話していた。
別の女性とは、社内のある部門のアシスタントをしている〇〇さんのことだった。

『〇〇は、共有スペースのシンクで食器を洗った後、すっごい泡だらけのまま水切りに置くからビックリして慌てて自分のカップを避難させたわよー!』

と。

そこで、以前、シドニーに住んでいた時に、奥さんから聞いたことを思い出した。

『オーストラリア人の多くは、食器を洗った後すすがない。』

と。

「洗った食器の泡をすすがない」のは、どうやら主にイギリス系の文化(習慣)のようであるが、オーストラリアは万年「水不足」という背景とも合致している文化なのかもしれないなと思った。
とはいえ、頭では分かっても、『そんなのイヤだな~』と強く感じたことを思い出す。
幸いにも、トータル7年半のシドニー生活の中では、実際にそういった場面に遭遇することはなかった。

しかし、なんと、この日本でまさか「泡だらけの食器」の恐怖が身近に迫っているとは思いもよらなかった。

そうだ。確かに〇〇さんは、イギリスに住んでいた時期があるようで、彼氏もイギリス人だった!

そして、更に思い出した。
この話を聞く数日前に、彼女がアシスタントをしている部門のメンバー数人分の「マグカップ」を持って、共有の食器洗い場に向かう姿を見て、『彼らの分もわざわざ洗ってあげてるんだ~?!』と何気なく声を掛けたことを。

ということは、彼らのカップは、すべて”泡泡カップ”ということではないか!!
彼らは、日々、”レモンライムの香り”漂うコーヒーを飲んでいるということになるが、変な味がするとは思わないのだろうか?!
いや、もしかしたら、彼らはコーヒーではなく紅茶を飲んでいるとしたら、むしろ”特製レモンライムティー”を飲んでいると思っていて、『〇〇の淹れた紅茶は旨いなー』などと言っているかもしれない!!
などという想像がワタシの頭の中をぐるぐると駆け巡った。

いずれにせよ、この件をきっかけに、自分のカップは共有の水切り場に置きっぱなしにしないこと、そして、この先イギリス文化圏に長くいた女性にカップを洗ってもらうことは出来るだけ避けようと心に決めたのであった。

外資系企業の職場は、色々な文化に触れる「楽しみ」と「スリル」に溢れている!


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# by lateblooming | 2019-11-02 16:19 | 日本で新たなチャレンジ | Comments(0)