2017年 12月 30日
見て、触れて、感じるべし!
とは、ブルース・リーの名セリフ。
自分自身も、実際に見たり経験して感じることを大切にしたいと思っているので、気になることや好きなことは出来るだけチャレンジするよう意識している。
例えば、シドニーでの生活を始めたとき、せっかくなので、オーストラリアにいるときしか出来ないようなことをやってみたいと思い、『オーストラリアにある全13ヶ所のカジノに行く!』というのを、ひとつのプライベート・プロジェクトとした。
オーストラリアのカジノ施設は、国内に各州の主要都市にあるため「カジノを巡る=オーストラリアの主要都市を訪れる」ということでもあった。
とはいえ、オーストラリアの面積は日本の約20倍!週末に気軽に行けるところではなかったため、家族にも協力してもらい、長い休みがあるときには、旅行の行き先はカジノのある地域にしてもらった。
そして、シドニーに駐在していた5年間に、(日本へも2度しか帰らずに)せっせと巡り、最終的には帰国ギリギリながらも13ヶ所全てのカジノ巡りを達成!
実際に13ヶ所全てのカジノがとても賑わっているのを目の当たりにしたからこそ、以下のことは確信を持って言えるようになった。
1.カジノと観光の相性はバッチリ
オーストラリアの観光は大自然を売りにしたものが多い。昼間そういった観光を楽しんだ後、夜は賑やかな街中で食事したり、夜遅くまでやっているカジノで一杯飲めるというのは非常に満足度が高い。
ちなみに、オーストラリアのカジノがある13ヶ所の都市というのは以下の通り。実際に、観光地としても名立たるところばかり。
<カジノ施設のある州と13都市>
NSW:シドニー
ACT:キャンベラ
QLD:ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ、タウンズビル
VIC:メルボルン
SA:アデレード
NT:ダーウィン、アリススプリング
WA:パース
TAS:ホバート、ランセストン
日本各地の観光地に、外国人観光客に「夜楽しんでもらえる場所」は十分にあると言えるだろうか?!
2.カジノのタイプや大きさは色々
「カジノ」と聞くと、ラスベガスや最近ではシンガポールのような大きなカジノ施設を想像しがちだが、大きさや施設のタイプは色々。
例えば、スロットマシンの台数で言えば、0台(テーブルゲームだけ)から約3,500台のラスベガス級の大型カジノまで様々。
日本では、カジノ施設を「IR(統合型リゾート:Integrated Resortの略)」と呼ぶこともあり、どうしても巨大な施設ばかりをイメージしてしまうけれど、日本の地方都市だったら、そんな大きなものは必要ないかなと思う。
3.カジノは地元の人たちも楽しめる場所
オーストラリアのカジノはどこも、観光客だけでなく、地元の人たちも集まってワイワイと楽しく食事をしたりする場所だった。特に、クリスマスやニューイヤーホリデーなどは、街中のお店は全部閉まっていたりするので、24時間開いているカジノ施設は夜遅くまで盛り上がるには最適の場所と言える。
地元の人たちが集まってくる場所なので、“コワイ場所”であるはずがない。
奥さんや娘とカジノ施設を利用して、ふたりが嫌な雰囲気を味わったことは一度もないと思う。
日本では、時々「カジノは外国人専用にすべき」とか「日本人は入場規制すべき」という声を聞くけれど、地元の人たちがその施設の恩恵を受けられないのがホントにいいことなのだろうか?と思ってしまう。
ちなみに、日本で現在進んでいる「カジノ合法化」ですが、その骨子として「日本全国で最大10ヶ所程度」というような考えが含まれているので、そういった点からも、「主要都市に13ヶ所」というオーストラリアのカジノは、日本の参考になる部分が多々あるのではないかと常々考えている。
また、日本では、時々メディアでも『カジノは人の不幸の上に成り立っているビジネスだ。』とか言って、声高に反対するひとのコメントを見かけると、とっても寂しい気持ちになる。
ただ、大体そういう人に限って、『もちろん、私はカジノなんて行ったことも、やったこともありませんよ!』とか自信満々で言っていたりして、逆に、“それで、何が分かるんだーー!!”と突っ込みたくなることがよくある。
と、自分が関わるビジネスだけに、ついつい熱くなってしまったけれど、沢山の色々な情報が氾濫する社会の中では、何事も最後は、自分が見て、触れて、感じたことを信じて進んでいこう!!