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自分の力を試せる場所

自分にとって、シドニーという場所は、自分の力(海外で生活したり仕事をする力)を試すことができた場所だった。
そして、何より、「自分の英語力を試し、どれだけやれるかを知る」という点では、シドニーは非常に適した場所であると言える。

それは以下のようなシドニーの特徴によるところが大きい。

1.本物の国際都市である
オーストラリアの自国民だけでなく、その他多くの外国人が生活しているため、外国人に対する寛容性が高い。アジア人も沢山生活しているし、世界各国からの観光客も多い。つまり、日本人も全く疎外感を感じずに入っていける。
更に言えば、オーストラリアの「グダイ・マイト!(Good Day, Mate!)」の“マイトシップ(友人・仲間を大事にする精神)“は、オージーの人達と接するときの精神的なハードルを下げてくれる。

2.英語のネイティブ・カントリーである
入りやすいとはいえ、忘れてはならないのが、コミュニケーションは全て完全に英語だということ。
つまり、シンガポールのように、困ったら何となく英単語を並べればなんとかコミュニケーションが成立してしまう国でもなければ、“観光地のお土産物屋さん”のように、困ったときに片言の日本語で助けてくれるヒトもいないということ。嫌でも下手でもなんでも、強制的に英語でのコミュニケーションを強いられる環境ということである。
精神的なハードルが下がって、気軽に入っていったところに、自分の英語力が通用しなくて、逆に相当の精神的なダメージを受けることは数え切れない。

3.美しく住みやすい街である
自分の英語力の足りなさを痛感し、精神的なダメージを受けたときにも、シドニーの温暖な気候、多くの緑とウォーターフロントがある快適な街並、そして美味しい食べ物と旨いビールやコーヒーが、いつも優しく癒してくれる。
そうして、また『がんばろう』という気にさせてくれる。

このように、シドニーは、「一歩踏み出す(試す)」⇒「やられて凹む(実力を知る)」⇒「ダメージからの回復(再びやる気に)」⇒「再び一歩踏み出す(チャレンジを続ける)」のサイクルを得られる場所なのである。

こういった場所が世界にどのくらいあるのか分からないが、少なくともシドニーは、「自分の力を試せる場所」としては最適な場所のひとつであると自信を持ってお薦めできる。

自分自身、5年間の初めてのシドニー生活を通じて得た最も有益だったことのひとつは、「自分の力がどれだけ通じて、自分の目標に対してどれだけ足りないか」を知ることができたことだったように思う。


by lateblooming | 2018-01-21 10:41 | オーストラリア赴任 | Comments(0)