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ヒリつく極上サスペンス!~洋書の読書を楽しむ・3冊目~

洋書読むようになって3冊目にして、最高にスリリングで楽しめる推理小説に出会った。

オーストラリア人の女性作家Jane Harperのデビュー作「The Dry」。

ストーリーは、オーストラリア・メルボルンから少し離れた田舎町、そこは100年に一度の干ばつで連日強い日差しが照り付ける。そんな田舎町で、子供一人を含む一家3人が死亡するという事件が発生。死亡した男性ルーク(Luke)の幼なじみで、少年時代に起きた「ある事件」を境に追われるようにその町を出た連邦警察の調査官・フォーク(Falk)が葬儀参列の為にその町に戻ると、その事件の調査に関わることになる。すると、次第にその田舎町に秘められた事実が浮き彫りになってくる。。というもの。

読んでいると、干ばつでカラカラに乾いた大地が目に浮かんできて、一章ごとに緊張感が増し、肌がヒリヒリするような感覚がするストーリー展開である。

正直、洋書を読み始めて3冊目の本で、当然分からない英単語も頻繁に出てきて、それを(英語の先生のアドバイスに従い)辞書を調べることなく読み進めていったので、完全に意味が取れているわけではない。
それなのに、とてもハラハラしながらどんどん先が読みたくなるくらい楽しめた。

英語の先生に、素朴な質問をぶつけてみた。

『意味の分からない英単語が沢山あるのに、どうして楽しく読めるのでしょうか?』

先生は次のように即答。

『それは、本当に面白い本は、プロットが引っ張っていくからよ。』

確かに、そうかもしれない。
ひとつひとつの意味が分からないのに、なぜか「The Dry」は一章ごとにハラハラした。
いつもは一章ごと読んでいくのに、最後の方は数章止まれずに2~3時間ぶっ通しで読み続けた。
それだけプロット(小説の筋・ストーリー展開)が面白かったということだろう。

だからこそ、洋書なら何でもいいわけではなく、英語の文法が正しく書かれていて、プロットが面白い洋書を読むことが大事なのだという。そういう良書に出会う機会を与えてくれる先生には、ホントに感謝である。

最後に、この「The Dry」を読み終えたときに頭に浮かんだことは、日本語の面白い本を読み終えたときによく浮かぶことと同じだった。

『この話、映画化して欲しい!!』


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by lateblooming | 2019-02-17 09:43 | シドニーで新たな学び | Comments(0)