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英語のジョークで笑いたい

欧米人は、会話をする際にユーモアやジョークをとても大切にする。
これは自分自身の体験からも、日本人よりも重要視していると感じることが多い。
そして、これは日本人にとっては、なかなかハードルが高い。

ミーティング中の会話やテレビのトークショーで、そこにいる外国人は皆笑っているのに、自分だけ何が面白いのか分からず、愛想笑いでごまかした経験を持つのは私だけではないはずだ。

その理由を、これまでは「英語力が不十分である」ということだけで処理してしまいがちだったが、実は、『英語の文化的背景知識』の有無という観点も非常に大事であることを英語のレッスンの中で学んだ。

『英語の文化的背景知識』がどういうことかを説明するのに、とっても適した下記の短い会話を日本語で読んでもらいたい。
あなたは笑えますか?!

ある洋服屋の顧客のひとりが、その店のオーナーに尋ねた。
『なぜ、あなたは商標にリンゴ(an apple)を使ったのですか?』
その男は答えた。
『もし、リンゴがなかったら、衣料品の商売はいったいどこにあるというんだい?』


このジョークのツボが分かりましたか~?
分かるヒトは、素晴らしい!すでにグローバルパーソンの素質ありですね。
白状しましょう。ワタシは分かりませんでした。。

リンゴ、つまりアップル(Apple)がポイントなのは分かります。
それで、アップルと聞いてとっさに頭に浮かんだのは、アイフォンのアップル、そしてニューヨークの”ビッグ・アップル”くらい。。もちろん全く関係ありません。

正解は、旧聖書に出てくるアダムとイヴの「禁断の果実」としてのリンゴ/アップルなのです。
そして重要なのは、アダムとイヴは、そのリンゴを一口食べた瞬間に『裸を恥ずかしいと感じるようになった』という部分なのです!
だから、「裸が恥ずかしいから服が必要になった』⇒『リンゴがなかったら服は必要にならず、当然、洋服屋もなかった。』⇒『だから、リンゴが大事なんだよ!!』という、論理構成なのです。

これは、知的で面白い!と、私は純粋に思ってしまいました。

つまり、こういう日本人には身近ではないが、欧米人は誰でも当たり前に知っているような『文化的背景知識』をベースにしてジョークを繰り出してくるから我々は苦戦するのです。
逆に知っていれば、英語力が不十分でも、笑える助けになるということなのです。

ということで、上記の会話の英語版は下記になるので、ついでに英語でも読んでクスッとしちゃいましょう。

"Why do you have an apple as your trade mark?" asked a client of the tailor.
"Well, if it hadn't been for an apple, where would the clothing business be today?" replied the man.


英語を学びながら『文化的背景知識』を増やして、英語のジョークをもっと楽しもう!



by lateblooming | 2019-03-24 13:20 | シドニーで新たな学び | Comments(0)