2019年 04月 28日
読んでから観るか、観てから読むか
『本を読んでから映画を観るのがいいか?映画を観てから本を読むのがいいか?』と。
結論から言ってしまえば、「どっちからでもいいから、お好きなように。」ということになるのだが、どちらが先かで、作品の楽しみ方や印象も随分変わってしまうのも真実。
私の場合、
【原作の本を(日本語で)読んでから映画を観る場合】
原作がとても面白くて、思い入れが強ければ強いほど、映画化したときの実際のキャスティングと、自分の頭の中のキャスティングのギャップや違和感にがっかりしたりする。
そして、当たり前だが、一冊の本を2時間程度の映像に凝縮するとなると、原作で好きだったシーンがカットされていて、物足りなさを感じたりもする。
困ったことに、こういったちょっと残念な結果は、映画を観る前からある程度想定できてしまうことも多く、単なる「残念な答え合わせ」みたいな映画鑑賞になってしまうと本当にザンネンだ。
【映画を観てから原作を(日本語で)読む場合】
多くの場合決定的な問題は、(特に私の好きなカテゴリーである)サスペンス系のストーリーでは、映画を観て結末を知ってしまっているので、本で読むモチベーションが失われてしまうということ。
分かっている結末に向かって、何日かかけて本を読み進めていく気持ちになかなかなりにくい。
ところが、原作を日本語ではなく、英語で読むとなると、ちょっと違う楽しみ方ができそうだと感じた。
【原作の本を英語で読んでから映画を観る場合】
まず基本的に、英語で本を読む場合、完璧に内容を理解することは難しい。
私の場合は確信を持って言える。『(英語で読んでいて)かなり分からない部分がある』と。
となると、映画を観た時に、原作を読んだときには十分に理解できていなかった部分や情景が上手く掴めていなかった部分を、映像として確認できる。
新鮮な発見を楽しめそうだ。
【映画を観てから原作の本を英語で読む場合】
映画でストーリーが分かっていることは、ゼロから原作の英文を読むよりも、きっと少ないストレスで読めるだろう。
既に情景が分かっているから、英語での表現を見て、『ああ、こういう英語の書き方をするんだ。』と知ることもできそうだ。
こうやって考えると、「洋書を読むこと」と「洋画を観ること」は、とても相性が良さそうだ。
そうと分かれば、早速、自分でも試してみよう!
実は、前回このブログで紹介した洋書「A MAN CALLED OVE」(愛すべき不器用な男~洋書の読書を楽しむ・5冊目~)は、映画化されており、邦題『幸せなひとりぼっち』として、日本語字幕でも楽しめるのである。
ただ、原作で感動した分、映画を観るのをしばらく躊躇してしまっていた。
ちなみに、この映画、本国スウェーデンでは、”国民の5人に1人が観た”とも言われている、大ヒット映画らしい。
そして、今は、映画も観てみようかなと思っている。
この作品、『洋書はちょっと。。』と思う方も、映画の方からどうでしょうか!?
<『幸せなひとりぼっち』(予告編)動画>
https://www.youtube.com/watch?v=MTGVwDPxQLw&t=8s