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今のような先の見えにくい不確定要素の多い世の中では、ときに「直観」や「勘」を頼りに何かを判断することも必要だろう。
そうなってくると、自分の直観や勘を磨いて高めることはとても重要ということになる。

そして、それには「腸」の働きが大事なようなのだ。

唐突に『直観や勘の働きには「腸」が大事だ。』と言われても、”ちょっと何言ってるか分からない”と言いたくなる人がいるのはもっともだ。
私自身も、これまで身体の中で直観や勘が働く箇所といったら、なんとなく頭か胸の辺りをイメージしていた気がする。

けれど、最近ある「直観の重要性」に関する記事(「決断に迷ったら、考えすぎずに自分の勘を信じ抜く」:HBR)を読んで、『なるほどね~』と思ったので、ここでそこに書かれていた「直観と腸の関係」について少し紹介したい。

その記事には、以下のような記述があった。

”直観には神経学的な深い根拠がある。科学者が腸(gut)を「第二の脳」と呼んでいるが、それには理由がある。消化管には全体にわたり、1億個の神経細胞からなる広大な神経ネットワークが張り巡らされている。その数は、脊髄に存在する神経細胞よりも多く、腸の驚くべき処理能力を示している。”

これを読んで、私自身はまず、腸は英語でgutということを理解し、そして腸が「第二の脳」と呼ばれていることを初めて知り新鮮な気持ちになった。

そして、続いて以下のように書かれていた。

物事を直観的に判断しようとする時、脳は腸と連動して、あらゆる記憶、過去に学習した事柄、個人的欲求や嗜好を素早く分析し、その状況に応じて最も賢明な決断を下す。このように、直観とは感情と経験に関わるデータの一種である。”

そう、だから「直観」や「勘」の英語表現に”gut feeling”というのがあるのは、そういうことだったのだ!

そして、以前のある個人的な出来事が思い出された。
それは10年程前に、スイスのあるカジノ運営会社の社長さんが来日していてご一緒する機会があったときのこと。彼が日本でのあるプロジェクトへの参加を頼まれた後に、彼から『ちょっと話がしたい。』と言われて二人で話す機会があった。彼は、プロジェクトへの参加を”モヤモヤして”迷っていると言って私の意見を求めた。私は『モヤモヤしているのであれば、参加は見送っていいと思います。』と(今思えば何をエラそーに!という感じで)返答し、彼は納得して随分とスッキリした顔で帰って行った。

何が言いたいかというと、その時に、彼は”お腹の辺り”をさすりながら”モヤモヤしている”と言っていたのが、私にはなんとも不思議に思えたのだった。”なんでお腹?”と。
記憶を辿ると、そーいえば、彼は会話の中で”私のgut feelingが、、”みたいなことを言っていた気がする!つまりその時、ワタシは彼が話している英語を十分に理解せずにコメントしていたわけだ。。(赤面)
何はともあれ、今回「直観と腸の関係」を知り、私にとっては10年来の謎が解けた瞬間でもあったわけなのである(笑)


そのようなわけで、これからはもっと腸を健康に保って、直観や勘の力を大いに高めていこうではないか!

そして、その直感と勘で大事な決断をした後は、腹に力を込めて突き進もう!

”ガッツ(guts)だぜ!!”

そう、実はこのガッツも同じgutの複数形なんですよね~



# by lateblooming | 2022-04-09 13:49 | 日本でワンオペ | Comments(0)

精神力と鈍感力

今年最初の3ヶ月が過ぎた。
自分にとって今年の3ヶ月は『なんとか無事に終えた』という安堵の気持ちが強い。

昨年末まで皆がいたオフィスで、今年1月からは「一人だけ」になり、それこそ文字通り”何が起こるかわからない”日々が続いた。
そんな日々を経験して、オフィスの”ワンオペ”をする上で一番大事だと思われることを考えてみた。
結論から言うと、私にとって、それは「精神力」と「鈍感力」だった。

「精神力」
私の働く香港企業の日本オフィスには昨年まで約10名がいた。それが1名になるので仕事の量はもしかしたら10分の1になるかもしれないが、仕事の種類が10分の1にはならないのは確かだ。極端な言い方をすれば、日々の仕事のうち10分の9は自分にとって新しい仕事となる。
日々新しい仕事にチャレンジするのは大変だがそれはそれで結構楽しい。それでも、やはり緊張感のある仕事も沢山ある。特に「経理関係」は細心の注意が必要。最初のうちはどんな請求書が届くのかも分からない中で、当然ながら支払いの遅れだけは絶対に発生させてはならないというプレッシャーはなかなか大きい。更に、本社から必要な資金を送金してもらうことも大事。自分の給料がしっかり振り込まれなかったら、何と言ってもそれが一番痛い。
このような状況を例えるなら、大きさも深さも様々な”落とし穴”がある野原を歩くような感覚だろうか。
”深くて落ちたらケガをしてなかなか這い上がれない穴”や”竹やりが仕込んであって落ちたら致命傷になりかねない穴”がどこにあるのか分からないところを歩くには、やはり「精神力」がとても大事である。

「鈍感力」
やろうと思えば「仕事はいくらでもある」。それを根を詰めてやり続けたら、たぶん”壊れる”。
そこで「鈍感力」が大事になる。
『失敗して穴に落ちても、多分死ぬことはないだろ。悪くて骨折くらいでしょ。』みたいな気持ちで前に進まないと一人で立ちすくんでしまう。

そして最後に、これらの「精神力」と「鈍感力」のバランスが一番大事だと思う。

おかげで、最初の3ヶ月を”かすり傷”程度で乗り越えることが出来た。

また気持ちを新たに前へ進んでいこう!


”act as if everything depended on you; trust as if everything depended on God”

”すべては自分次第というつもりで行動せよ。すべては神次第というつもりで信じよ。”

(by イグナチオ・デ・ロヨラ/イエズス会の創設者)



# by lateblooming | 2022-04-02 13:06 | 日本でワンオペ | Comments(0)

どんな試験でも、焦らずに自分のペースで受けることが何よりも大事ではないだろうか。
分かっちゃいるけれど、それがなかなか難しい。
準備が不十分だったり、久しぶりに受ける試験だったりすると尚更だ。
私が数年ぶりに受験したTOEICは、まさにそんな感じでかなり苦戦した。

それはリスニングのパートでのことだった。
ちなみに、TOEICのリスニングのパートは大きく4つに分かれる。

パート1:写真について4つの短いセンテンスが流れ、その中から写真を正しく説明しているものを選ぶ問題。
パート2:最初に短いセンテンスが流れ、その受け答えとして正しいセンテンスを3つの中から選ぶ問題。
パート3:2人の長めの会話を聞いて、その後、その会話に関する質問があり、正しい答えを4つの選択肢から選ぶ問題。
パート4:1人の長めのトーク(ナレーションやスピーチなど)を聞いて、その後、そのトークに関する質問があり、正しい答えを4つの選択肢から選ぶ問題。

言ってみれば、最初のパート1と2は、短いセンテンスの意味を掴むために集中の”瞬発力”が求めらる。
一方で、パート3と4は、長めの会話やトークの全体像を理解するために集中の”持続力”が求められる。

私がつまずいたのは、その長めの会話(やトーク)を聞く問題を解いている時だった。
基本的に自分のスタイルとしては、長い会話の際は、「とにかく会話に集中」して、会話が終わった後に問題と選択肢を見て回答する方法。

ただ、リスニングパート中に、会話が流れ終わった瞬間に試験会場に響き渡る、”バサバサっ”と次のページに進む音が妙に気になってしまったのだ。
つまり、私がこれから回答しようとしている時には、既に回答し終わっている人たちが相当数いるということに気づいたのだ。

『この人たちは、会話を聞きながら回答してるのか~?』
『そもそも聞きながら回答するのと、聞いてから回答するのと、どっちがいいんだろうか??』

そんなことが頭に浮かんでいる中、当然ながら、流れている英語に集中出来ているはずがない。

『ヤバい、完全に(場の雰囲気に)吞まれてる、、』と自覚し、そして、その状況に更に慌てるというよくある悪循環に(苦笑)

後日、戻ってきた試験結果を見ると、結果は全てを物語っており、リスニングのパートは数年前のスコアよりも悪い結果であった。

<リスニングスコア/トータルスコア>
前回:475/870
今回:435/855

しばらくの間、”聞いてから回答するか?聞きながら回答するか?”についてモヤモヤしていたある日、我が家の娘に訊いてみた。すると娘は、

『ん~、聞いてからかな。』

と、こっちが真剣に考えているのに、軽い返答。

ただ、TOEICで満点を取っている彼女が自分と同じスタイルだと知ったのはちょっと驚き、また勇気づけられた。
おかげで、自分のやり方でいいんだと迷いが吹っ切れた。

次回は、「自分のスタイル」を貫く”ブレない気持ち”で臨むと決めた!


# by lateblooming | 2022-03-26 13:18 | 日本でワンオペ | Comments(0)

越えたい壁がある

誰にでも、何年もの間、叶えたいけどなかなか叶えられない望みや目標なようなものがあるのではないだろうか?

仕事で昇進したい。
給料を上げたい。
本当にやりたい仕事をしたい。
取りたい資格がある。
フルマラソンで目標タイムを切りたい。
体重を何キロ以下にしたい。
などなど。

私にとって、「TOEICで900点以上」というのは、英語についてなかなか達成出来ていない目標の一つと言える。

昨年末に、数年振りにTOEICの試験を受けてみた。

前回受けたのは、シドニーから帰国したばかりの頃(2019年3月)だったからちょうど3年前。
その時の結果は、870点。それまでの自己ベストだった。

それから、初めて外資系企業の日本オフィスで働き始めて約3年。
仕事を通して、それなりに英語には触れてはいる。
英語の面で“どれだけ成長”しているか?それを確かめてみたいと思っての受験であった。

そして、戻ってきた今回の試験結果は、、

855点。

ガーン!下がってしまった(涙)

正直、初の「900点越え」の淡い期待を抱いていただけに、ショックであった。

そして、私にとっては「TOEIC900点」というのは、”分厚い壁”であることをハッキリと認識した。
小手先の試験テクニックを身につけるとかではなく、根本的に今の英語力からのレベルアップがないとこの壁は越えられそうにないなと。

同時に、『この壁を越えてみたい』という気持ちも強くなった。

まずはもう一度、壁を乗り越えるために「何をすべきか」を考えるところから始めようと思う。
”壁の向こう側の景色”を見るために。



# by lateblooming | 2022-03-12 12:24 | 日本でワンオペ | Comments(0)

通訳を買って出る!

シドニー時代に大変お世話になっていた英語のW先生から、日本帰国前に、“通訳の機会があったら自分がやると言いなさい”と言われたことがいつも頭のどこかで気になっていた。

それでも、帰国して約3年間で“通訳らしいこと”をしたのは(以前のブログで書いたように)たったの2回。

決して「通訳」が必要な機会がなかったわけではなく、むしろその反対で、日本のオフィスのトップは香港人なので、これまでも日本での対外的なミーティングには大抵英語の通訳は必要で、社内で通訳の学校に通った経験のある女性スタッフが対応したり、重要な打合せの多くは外部の通訳者紹介会社に発注して通訳者さんを派遣してもらっていた。

そして、昨年末に、今後は日本のオフィスは私一人になることが決まり、その会社の方向性について特にお世話になっていた外部の企業にトップを含めてご挨拶に行くことになった。

私の頭に浮かんだ選択肢は2つ。

『打合せには通訳者を手配しますか?』
または
『打合せの通訳は私がやります』

次に浮かんだのが、

”やるしかね~♪ やるなら今しかねぇ~~!!♪”(by 黒板五郎・北の国から)

だったかどうかは定かではないが(笑)

勇気を振り絞って口から出したのは、後者、

『通訳は私がやります!』

の方だった。

そうして、打合せでの通訳を初めて経験した。

これまで、何度もプロの通訳者さんの仕事を見てきて、いい通訳者さんがどんな仕事の仕方をするのかは分かっていたものの、当たり前だが、見るのと自分がやるのでは大違いだ!

まだ、ほんの数回しか経験していないが、そこでまず感じた自分にとっての通訳の仕事の難しさは以下の通り。

1.やっぱり英訳(日本語⇒英語)が難しい!
トップの英語を日本語にして先方(日本人)に伝えることは、結構上手く出来た気がする。なぜなら、彼が何を伝えたいのかが、事前にある程度理解出来ているので伝えたいことが明確だから。
それとは反対に、やはり日本語を英語にするのはタイヘンだ。当たり前だが、先方がどういうことを話すのかは事前には分からないから。それに、当然ながら、完全に「英語力」が重要になる。
英語の試験で、英文の和訳より英作文の方がキツイと感じるのは、そのまま通訳の場面でも同じだと実感。

2.雑談がタイヘン!
仕事の話は大体どういう展開になるかは想像がつくので、それは通訳をする際にも大いに助けになる。
それに引き換え、怖いのは「雑談」だ。何の話題になるかによって、自分の事前知識やその領域の言葉を知っているかしらないかで、通訳の質と反応速度に大いに影響する。
単純な話、日本語でも理解出来ない内容を英語で伝えることはほぼ不可能だ。

3.気を抜けない(笑)
仕事の打ち合わせで気を抜くつもりはないのだが、通訳は疲れるのだ。
会話の内容を漏らさないように”全集中”するわけだが、双方の会話なわけなので、言ってみれば会議の最中”全集中の常中(じょうちゅう)”が必要ということだ。鍛錬が足りていないワタシにはこれが難しい。
だから、重要な話を何とか切り抜けたとホッとした瞬間に、いきなり話が変わって雑談が始まったりしたときに会話の冒頭が聞き取れなかったりする場合がある。
この場合、会話の続いている間に、必死でキャッチアップすることになるのだが、かなり冷や汗をかくはめになる。

以上に加えて、私自身は「通訳の基本」が分かっていないことも痛感した。

例えば、相手側が『私が思うところ弊社は、、、』みたいな事を話した際に、
きっと、"I think that our company..." みたいに本人の言葉として通訳するのが正しいのかもしれないけれど、目の前の男性が話しているので、私の場合はどうしても迷ってしまって、つい第三者的に”He thinks that his company (or company A)...”みたいに訳してしまいがちなのだ。

このような迷いは通訳の反応速度の遅れに直結するので、改めて、基本的な「通訳ルール」みたいなものは一度ちゃんと学んでみたいと感じた。


何はともあれ、3年かかって、やっと「通訳」の仕事を実際にやってみることが出来た。
もっと自分の英語力を引き上げて、怖がらずに通訳の仕事を進んで引き受けられるようになりたい。



# by lateblooming | 2022-03-05 13:38 | 日本でワンオペ | Comments(0)